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創業1919年(大正8年) 皆さまに支えられて…

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知っておきたい!!環境関連情報への知識  

~「新聞紙で作るごみ袋」・・・生ごみ処理をプラなしに♪~

レジ袋が有料化され、今まで生ごみをレジ袋に入れて捨てていた方も大勢いらっしゃることでしょう。
新聞紙でごみ袋を作って、その中に捨てると簡単です!
しかも、悪臭までカットしてくれる優れもの。
新聞紙が有り余っていたら、ぜひ有効活用して下さい◎

☝生ごみは新聞紙ごみ袋に入れて捨てる
シンクのごみ受けにたまった生ごみや調理中に出たその他のごみは、ポリ袋やレジ袋ではなく、新聞紙に包んで捨てます。

【メリット①】悪臭を防げます。
生ごみを濡れた状態で放置すると悪臭が出てきます。
新聞紙で包むことで水分が吸収され、嫌なにおいの防止になります。
【メリット②】ごみが軽くなります。
生ごみの水分を新聞紙が吸ってくれ、吸った水分は外側から蒸発していくので、ごみが軽くなります。
ごみ捨て場に持って行く袋も軽くなります。
さらに、ごみ処理場で効率良く焼却できます。
濡れた生ごみを燃やすとごみ処理場の焼却温度が下がり、エネルギーのロスにつながります。

~QRコードでリサイクルを"見える化"・・・プラスチックごみ削減へ~

QRコードを使って、どんな再生素材が使われているかやリサイクルへの貢献度を消費者に"見える化"することで、 プラスチックごみの削減を促そうという取り組みが広がっています。
大手繊維メーカーの帝人は、漁網メーカーなどと協力して、 不要になって廃棄される漁網を各地の漁港から回収する仕組みをつくり、配膳用のトレーなどに再生しています。
このトレーにはQRコードが付けられ、スマートフォンで読み取ると、どこの漁港で回収されたのかや、再生材料の比率が確認できます。
帝人のスマート&セーフティ事業推進班の班長は、「どのようなリサイクル工程を経て製品ができているのかを消費者に見てもらうことで、 リサイクル意識が変わることを期待したい」と話されています。

また、大手化学メーカーの旭化成は、コンビニ大手などと共同で、ペットボトルがリサイクルされる過程をアプリで追跡できるシステムを開発しました。
消費者が専用の回収箱にペットボトルを入れると、アプリ上のキャラクターが成長するなど、環境への貢献度を実感できる仕組みも取り入れられていて、 数年後の事業化を目指しています。

政府は2035年までに使用済プラスチックを100%有効活用する目標を掲げていて、 こうした取り組みが消費者の環境意識を高めるきっかけになるか注目されます!

~すぐたべくん・・・すぐに食べる商品は「手前」から買いましょう!~

スーパーマーケットで食品を買うときに、奥に並んでいるものを選んで買っていませんか?
この結果、手前に並んでいる賞味期限や消費期限が近いものから売れ残ることになり、年間で何十万トンもの食品が廃棄されてしまっています。
もったいないですね!

環境省では、食品ロス削減に向けた消費者の取組の1つとして、「すぐに食べる」商品は、賞味期限や消費期限がより長いものを選んで買うのではなく、 陳列されている手前から順に買うように「すぐたべくん」というキャラクターにより呼びかけています。

*賞味期限は、おいしく食べられる期限の目安です。
(傷みにくい食品に表示されています。この期限を過ぎたら、すぐに食べられなくなるわけではありません。)
*消費期限は、安全に食べられる期限の目安です。
(傷みやすい食品に表示されていて、食品によっても違いますが、大体5日以内です。期限を過ぎたら食べないようにしましょう。)

ぜひ、今日のお買い物から「すぐに食べるものは手前から順番に買う」ことを始めてみませんか?

~「紙の気泡緩衝材」開発・・・環境負荷減で注目 緩衝力やデザイン性追求~

紙加工業、柏原化工紙株式会社が、紙製の気泡緩衝材を開発し、「エアーリングペーパー」の名称で販売されます。
脱プラスチックを目指すSDGsの流れを受け、環境負荷を減らす包装紙として注目が集まっています。
同商品は、未ざらしクラフト紙の表面にドーナツ型の凸凹を付ける加工をしたもの。
一般的なクラフト紙を使うことをコストを抑えました。
物流用の包装紙としての用途を主に想定しています。

「紙の緩衝材はないか」との問い合わせを多く受けるようになったことが開発のきっかけで、 「今までにない形状で、緩衝力の強い緩衝材が作れないか」と、1年程前から研究を始められました。
国の事業再建築補助金を活用し、凸凹加工を行う新たなエンボス機を設計され、 3Dプリンターで金型の試作を繰り返し、緩衝力の強さ、包みやすさ、デザイン性などを追求し、商品化にこぎつけてきました。

東京ビッグサイトで行なわれた東京国際包装店に初参加し、会期3日間を通じて、大好評であり、 大手メーカーからも問い合わせが来ているとのこと。

1m角のサイズで、重量が75g、100g、50gの3種類あり、1mx50m巻を3000-4000円で販売する予定で、 包装する中身に合わせて厚さを選びます。

同社は、「エアーリングペーパーは、経済性と社会性を両方持っており、将来性が期待できます。
環境に対するコンセプトをしっかり持っている会社にまず使ってもらいたいですし、全国に広げていきたいです」と話されていました。

従来の技術にデザイン性をプラスした「teshio paper」シリーズを展開するなど、挑戦を続けており、 「ひょうごクリエイティブビジネスグランプリ」で知事賞を、「ひょうご№1ものづくり大賞」で特別賞を受賞するなどしています!!

~紙おむつの循環型リサイクル・・・使用済紙おむつは、もう"ごみ"じゃない~

①ユニ・チャームが実現した紙おむつの循環型リサイクル
リサイクルには、色々な方法があり、紙おむつをもう一度紙おむつとして使えるようにするのが、「循環型リサイクル」です。
限られた資源を繰り返し使えるというメリットがあり、紙おむつは木材から作られるパルプを主な材料とするので、パルプを繰り返し使えば、森を守ることもできます。
まず、紙おむつを細かく砕いて洗い、素材別に分けますが、この段階では、まだ汚れや匂いが残っています。
そこでこのあと、パルプにはオゾン処理、高分子吸水材(SAP)と呼ばれる吸収材には酸を使った特別な処理をして再生します。
こうして安全できれいな状態に戻った素材を再び使い、新しい紙おむつを作ります。

②紙おむつの再生技術
紙おむつが水分を吸い、外にもらさないのは、「高分子吸水材(SAP)」の働きによるものです。
高分子というのは、とても大きな分子のことで、SAPというのは高吸水性ポリマーとも呼ばれますが、ポリマーというのは小さい分子を複数つなげたもの。
代表的なポリマーといえば、プラスチック。
SAPもプラスチックの仲間で、人工的に作り出すことができ、SAPが水を吸収する秘密は、ポリマーの構造に隠されています。
紙おむつに使われるSAPは、ポリアクリル酸ナトリウムというポリマーで、アクリル酸とアクリル酸ナトリウムがいくつも結びついたものですが、 ポリエチレンのように単純につながっているわけではありません。
架橋性モノマーという物質が橋を架けるようにして、ところどころをつないでいるため、立体的な網の目状になっています。
SAPに水が触れると、網の目が広がって、その中に水を閉じ込めます。
これが、紙おむつの吸収力の正体です。

③リサイクルしないと紙おむつはどうなるの?
使用済紙おむつのリサイクルは、世界でもまだ本格的な取り組みは始まっていません。
ほとんどの紙おむつは、ごみとして捨てられています。
ごみの処理法は、国や地域によって違いますが、日本ではほとんどが、ごみ焼却施設で燃やされています。
水分を多く含んだ使用済紙おむつは燃えにくいので、完全に燃やすためには余計な燃料(費用)が必要になります。
ごみを燃やすと、地球温暖化の原因となる二酸化炭素が発生します。
リサイクルしないと、新しいパルプを使って紙おむつを作るため、多くの森林資源を必要とします。
つまり、自然環境に配慮した持続可能な仕組みにするために、新しい工夫が必要なのです。

④紙おむつのリサイクルで地球環境を守る
ユニ・チャームは、2016年から鹿児島県志布志市と協力して、使用済紙おむつリサイクルを実験的に行い、リサイクルの効果を調べています。
その結果、リサイクルしない場合と比べ、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量が87%も減ることがわかりました。
また、おとな用の紙おむつ100人分を1年間リサイクルすると、2トン積みのごみ収集車約23台分のごみが減り、 100本分の森林資源を使わなくてすむこともわかっています。
紙おむつの使用量は、今後ますます増えていくと予想されており、森の資源を守り、二酸化炭素の排出を減らすためにも、 紙おむつを使い捨てにしないで、リサイクルを進めていくことが必要です。
使用済紙おむつをリサイクルするために、一番大切なこと・・・それは、「分別」です。
せっかくリサイクルできるものでも、きちんと分別しないで捨ててしまうと、ただの"ごみ"になってしまいます。
使用済紙おむつが"ごみ"じゃない世界をみんなで一緒につくりあげていきましょう!

~地球環境に優しいエコフィード・・・取り組みのメリットと個人でも簡単にできること~

エコフィードは「eco(環境)」と「feed(飼料)」という意味の言葉を合わせた造語です。
エコフィードの原料となるのは、食品製造副産物、売れ残った弁当などの余剰食品、調理残さ、規格外の農産物である農場残さなどです。
通常廃棄されるものを利用しているため、資源を有効活用した環境に優しい資料だと言えます。

エコフィードという言葉が使われるようになる前から、家庭から出た生ゴミや食品ゴミを家畜の飼料として活用する方法はありました。
ですが、家庭から出たゴミの中には、腐ったものや異物などが混入している場合があり、家畜の健康に問題をきたす可能性も・・・
エコフィードという言葉は2007年に特許が取得され、現在は公益社団法人中央畜産会が特許を有しています。
食品残さなどを利用した、畜産のイメージ向上を狙う目的でこのような言葉が生まれました。

◎エコフィードのメリット
●安全に配慮された飼料である
●コストを抑えられる
●資源を有効活用できる
●食料自給率を向上させられる
●エコフィードを利用して家畜のブランド化を図れる

▽エコフィード推進のため個人でも簡単にできること
●エコフィードに関する知識を深める
●エコフィードで飼育された家畜の商品を購入する

エコフィードは食品残さを活用した地球環境に優しい飼料です。
エコフィードの製造・利用自体は企業間で行われるものですが、商品の購入などエコフィード推進のために個人単位でできることもあります。
正しい知識を持つことで、地球環境をより良くするための行動を起こすことができます!

~「考えさせられる絵」のテーマが面白い!・・・環境問題の風刺画14選~

テーマがとても面白い、環境問題の風刺画14選をご紹介します◎
ストリートアーティストたちの中には、自らの描く芸術の世界において、環境問題を切実に訴える人が現れ始めました。
地球温暖化や森林伐採の恐怖を印象づける、環境問題の風刺画アート。
これらの「考えさせられる絵」から放たれる強烈なメッセージは、眺める人の心に「地球環境保護の大切さ」を教えてくれます。

●地球温暖化を信じない人々への皮肉
●地面の下へ沈み込んでいく世界
●森林を伐採して、先進国の肥やしに
●森林伐採で緩やかに自殺している人類
●温暖化で海面上昇し都市が水没するまで、残り時間僅か
●都会に生きる子供の遊び場は駐車場⁈
●廃墟の瓦礫は、元々は全て木だった
●オリの中で暮らす動物たち
●共食いさせられることで狂牛病を発症
●地球の資源を食い潰して、お金に変える人類
●地球温暖化で住処を奪われるシロクマ
●ゴミ埋立地に建設された夢の島
●環境汚染によって食料難に陥ってしまった動物たち
●地球の資源を喰い物にして、クソ文明を生み出す人類

環境問題(公害)の解決には様々な利権が絡み合うため、一筋縄ではいかないことが難点・・・
しかし、だからといって環境問題に対し何かしらのアクションも起こさないようでは、まさしく「緩やかに集団自殺」をしているようなもの。
「ゴミの分別」や「電気・水道・ガスなどを節約する努力」「政治家・企業が行っている環境汚染への取り組みを監視する」など、 まずは個々人が可能な範囲からでも環境問題に意識を向けることが大切なのではないでしょうか。
・・・それにしても、ストリートアートによる風刺画は、強烈なメッセージ性がありますね。
深く考えさせられることでしょう。

~ECOパッケージ化・・・小さなパッケージの大きなチャレンジ~

持続可能な社会の実現を目指して着手した米菓業界初のECOパッケージ化!
あられ、おせんべいなど米菓のパリッとした食感や香ばしい風味を逃がさずにお届けする上で大きな役割を担っているパッケージ。
割れを防ぎ、風味を逃がさず、湿気から守るなど、いくつもの課題をクリアするために、割れやすい商品へのトレー封入や包装資材の改良といった工夫が重ねられてきました。

一方で、環境意識の高まりとともに、焼却時のCO2排出や海洋プラスチック問題に繋がるプラスチック製パッケージに対する問題意識も、社内外で高まっていました。
そこで、パッケージに求められる機能は維持しつつも、使用するプラスチックの量を削減する「ECOパッケージ化プロジェクト」を2018年から開始。
およそ1年間の開発・テスト販売を経て、2019年から一部商品で導入され、米菓業界で先駆けとなる取り組みでした!

その後、国内でも環境意識は一層高まりを見せ、2020年の調査ではおよそ8割の方が「ECOなお菓子を購入したい」と回答するなど、
ECOパッケージ化の取り組みは、消費者の共感を得る形で、より幅広い商品へと広がっていきました。

持続的に事業活動を行っていくためには、限られた資源を有効活用し、地球への負荷を低減する循環型社会の実現が必要不可欠であると考えています。
2023年度には亀田製菓の全商品をECOパッケージ化することを目指し、米菓業界のリーディングカンパニーとして、環境に配慮したものづくりに取り組まれていました。
消費者の声に耳を傾けながら、ECOパッケージ化へ向けて開発をされていたようで、素敵なことですね!

~美味しい!飲める雨水・・・雨水の無限の可能性を探る~

「雨水がムダになっていてもったいない」-・・・研究を続ける大学教授の話です。
大きな可能性を秘めた雨水の利用に向けたプロジェクトが今、進められています。
雨水で作られた「雨水サイダー」が広げるその可能性とは。

ただのサイダーではない!
すっきりとした甘い味と単産の爽やかなのどごしは最高です!
こちらのサイダーは、ただのサイダーではなく、ラベルを見ると採水地「福井工業大学構内」の文字。
福井市内にある大学の構内で降った雨を原料につくられた雨水サイダーなのです。

このサイダーを考案したのは、福井工業大学の笠井教授です。
日常生活の中で雨水を水資源として活用する研究を続けています。
各地で記録的な豪雨の被害が相次いでる中、雨水をうまく活用できれば渇水や供水の対策にも繋がるとして 「雨水を生活用水として使うのが当たり前となる社会」が目標とのこと。

"雨水は汚い"イメージを変えたい。
どうすれば、雨水の可能性を引き出せるでしょうか・・・
まず考えたのは、大気中のちりが混じっているなど「雨水は汚い」というイメージを変えることでした。
そこで雨水から飲料水を作り出す「雨水飲料化プロジェクト」を開始されました。
飲料水として認められるためには食品衛生上の厳しい安全基準をクリアしなければなりません。
プロジェクトでは、まず雨水を集めることから始めます。
雨の予報があると、研究室のメンバーで、大学構内のウッドデッキにブルーシートを広げて雨水を集めます。
集めた雨水は、大気中の窒素や硫黄などが含まれる水ときれいな水とに電気を通して、選別します。
きれいな水だけを取り出す装置は笠井教授が独自に考案されました。
さらに2種類のフィルターを通して不純物や匂いを取り除いた後、紫外線で殺菌します。
こうすることで、飲料水の基準をクリアし、食品衛生法に基づく49項目の検査にも合格しました。
その水を使って作られたのが、雨水サイダーです。

雨水の可能性を探るこの研究に、企業も注目しています。
笠井教授は東京の住宅建材メーカーの担当者と打ち合わせを行い商品開発に向けて雨樋に溜まった雨水から、 きれいな雨水だけを効率よく集めるためのノウハウを提供することを約束しました。
メーカーは一般家庭で雨水を利用できれば、水道代の節約や災害時の利用に繋がると期待しています。

渇水や洪水への対策としても期待される雨水の活用。
笠井教授は雨水サイダーの商品化だけでなく新たな夢を見据えています。
「すべての家が雨水を溜めてそれを使って生活している、雨水ニュータウンみないな団地をつくりたい」 雨水を生活用水へ・・・その取り組みが広がっています!

~環境配慮型 船底用 防汚技術・・・社会課題解決への貢献~

船底には、フジツボ等の海洋生物の付着を防止するために船舶防汚塗料が塗装されます。
海洋生物が船底に付着すると、抵抗が生じて船舶の燃費悪化や船速低下の原因となり、船舶の運航効率を悪化させます。
その為、海洋生物の付着を防止し、海洋環境・大気環境の負荷を低減させることをテーマに、船底防汚塗料の開発を行ってこられました。
本技術のポイントは2点あります。
1点目は、独自のヒドロゲルを活用したウォータートラップ技術により、燃費低減を可能にした点です。
2点目は、防汚性について、船底防汚塗料の主流は加水分解型であり、 これは主に防汚成分と加水分解樹脂から形成され、水中での塗膜表面の更新により防汚性を維持しています。
今回の技術ポイントは、樹脂で親水疎水ドメインを形成し、防汚成分を均一に拡散させることで、 結果として低いポリシングレート(塗膜消耗率)で防汚性を発揮できるようにした点です。

どのような技術か?
マグロは皮膚が分厚い粘膜で覆われ海水との摩擦抵抗を下げることで高速に泳ぐことができるといわれています。
我々は、これをヒントに塗料用に特殊設計ヒドロゲルを開発し、塗膜表面に撥水和層を形成させて水流の摩擦抵抗を低減しました。
また、塗膜化した際に親水・疎水ナノドメイン構造を形成する加水分解樹脂を開発することで、 塗膜に含まれる亜酸化銅に含まれる防汚成分を細分化して均一に溶出しやすくなった結果、低ポリシングレートと防汚性の両立を可能としました。

◎社会課題解決への貢献
日本ペイントホールディングスグループは、これまで様々な加水分解型船底防汚開発を行ってきました。
特に昨今の地球温暖化に対しては、船舶の摩擦抵抗の低減、 それに伴い燃料消費を大幅に低減し大気中への温室効果ガスの削減に大きく貢献することがでいます。
実際に外航海運からの排出炭酸ガスはドイツ一国分の排出量に匹敵します。
船舶の運航効率の改善を船底塗料からアプローチすることで、 全世界を運航する船舶の運航改善及び環境面で大きく貢献できるものと考えておられます。

~大手菓子メーカー パッケージ改良・・・プラスチック削減の動き~

環境への配慮からプラスチックごみの削減が課題となる中、大手菓子メーカーの間では、パッケージの素材や形を見直すことで、 プラスチックの使用量を減らそうという動きが広がっています。

カルビーは、今月中旬からポテトチップスの一部の商品で紙を主な材料に使い、プラスチックの使用量を従来の半分に減らしたパッケージを購入しました。
空気に触れるなどしてポテトチップスの風味や食感が悪くならないよう、プラスチック製のフィルムをパッケージに使いますが、 今回、フィルムを薄くすると同時に紙を組み合わせる独自の技術によって、機能の維持とプラスチックの削減を両立しました。

こちらの会社では、石油から新たに作られるプラスチックを使ったパッケージを2030年までに半減させる目標を掲げていて、 商品の企画を担当する井上様は「環境配慮の取り組みを今後も進めていきたい」と話されています。

菓子メーカーでは、このほか湖池屋もポテトチップスなど一部の商品で紙を使ったパッケージを導入しているほか、 ロッテがガムの容器やチョコレートの袋の厚さを薄くすることで、それぞれプラスチックの使用量を10%余り削減しています。

環境への配慮からプラスチックごみの削減が一段と求められる中、パッケージの改良で使用量を減らす動きが菓子メーカーの間で広がっています。

~CO2の「見える化」・・・企業はどう取り組むべき?~

商品の原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通じて排出されるCO2の排出量を、 商品・サービスに表示する「カーボンフットプリント」と呼ばれる仕組みを使い、「可視化(見える化)」する企業が増えています。
そのため、企業は自社のサプライチェーン全体のCO2排出量の算定をはじめ、サプライチェーン企業別・製品ライン別に可視化し、 把握する必要性が高まってきています。
CO2の「見える化」の取り組みを行うためには、①誰の、②どの部分を、③誰に対して「見える化」するのかを決定する必要があります。

次に、「見える化」に取り組むことでどのようなメリットが得られるのか紹介します。
日本全体のCO2排出量のうち企業活動が占める割合は80%以上となっており、企業がどれだけCO2排出を抑えられるかが大きなテーマとなっています。
企業がCO2削減に取り組むことで直接日本の環境への取り組みとして評価される重要なポイントとなりつつあります。
・ステークホルダーに対し、事業での温暖化対策の取り組みを伝えることで企業への信頼感・好感度の向上が期待でき、投資が受けやすくなる。
・ライフサイクル全体のCO2排出量を算出し、ホットスポットを把握することで、具体的な削減への取り組みができる。
・早い段階で購入することにより、差別化、自社のブランディング施策に繋がる。
・消費者の間でも環境保全につながる製品やサービスを評価する動きが増えているため、CO2削減に取り組むことで、消費者からの支持が期待できる。
このように、CO2の見える化に取り組むことにより、様々な面でメリットを生むことができます。
一方、サプライチェーン上のCO2排出量可視化に課題を抱いている企業も多いようです。

企業が直面する「見える化」への課題とは?
●CO2排出量の算出に時間と手間がかかる。
●CO2排出量の算定方法
●そもそも社内にノウハウがない
こうしたサプライチェーン上のCO2排出量可視化に対する課題を解決するため、どのようなソリューションが展開されているのでしょうか。
企業も「見える化」へ向けて、日々努力されているのですね。

~使用済おむつ、下水道使い処理できる?・・・介護負担軽減へ社会実験~

使用済紙おむつを下水道を使って処理できるのか・・・その可能性を探る社会実験が愛知県豊田市で始まりました。
実験を実施後に報告書をまとめる方針で、可能になれば介護現場などでの負担軽減が期待できるといいます。

国土交通省は、介護負担の軽減や下水道のさらなる有効活用などを目指し、紙おむつ受け入れに関する検討会を設置。
①紙おむつから固形の汚物だけを分離させて、汚物は下水道に、おむつは回収・処理する。
②紙おむつを一旦破砕したうえで汚物や汚水を分離し、脱水したおむつも下水道に流す。
③破砕したままおむつも下水道に流す。
上記の3タイプを検討しています。

豊田市は②の実験に立候補し、全国2ヶ所の実施都市に選ばれました。
住宅設備大手LIXILが開発したプロトタイプの処理機を使用。
し尿を吸着したポリマーを破砕し、水と塩化カルシウム溶液を混ぜて撹拌します。
化学的に水分を分離させて下水に流し、紙おむつ成分は燃えるごみとして処理します。
使用済紙おむつを主重さで3分の1、容積で6分の1に減量化でき、においも抑制できるといいます。
実験に協力する特別養護老人ホーム 三九園で、減量効果やにおい、使う水や電力の量を計測し、排水の水質なども調べます。

太田市長は、「介護者の過酷さは国内ばかりでなく世界で過大になっています。実験がうまくいくことを願っています。」とのこと。
市にとっては、ごみ処理施設の維持管理費や焼却時の環境負荷の低減、二酸化炭素(CO2)の削減効果なども検証する機会になるといいます。

~容器包装でのプラスチック削減・・・環境負荷低減を目指し、環境に配慮したパッケージへ~

日本ハム㈱より-・・・
私たちが皆様へご提供する商品の「容器包装」では、ごみの最終処分場問題、資源の枯渇といった環境の視点と品質保持を どのように両立させるかという問題に取り組んでいます。
商品の安全や鮮度を保つためには適切なパッケージが必要不可欠ですが、召し上がった後はごみになってしまいます。
また近年、海洋プラスチック問題が深刻化しており、プラスチック使用量の削減が社会問題となっています。
ニッポンハムグループは、このような現状を見据えて、容器包装はどうあるべきかを考え、取り組みを進めています。

【プラスチック使用量の削減事例】
・ウインナー群
「シャウエッセン」シリーズをはじめ、主力ウインナー商品の包装形態を巾着タイプからエコ・ピロタイプへ変更しました。
包装・梱包などの変更により「シャウエッセン」の包装資材重量は28%削減され、 年間CO2排出量は約4,000トンの削減につながる見込みです。
・羽根付き餃子
付属のタレなどが入っていた箇所をなくし、トレイサイズ・外装フィルムの縮小などにより、プラスチック使用量を20%削減しました。
・チルドピザ「奏」シリーズ マルゲリータスペシャリテ
プラスチックトレイを紙トレイに変更、外装フィルムの縮小などにより、プラスチック使用量を37%削減しました。
・日本ルナ「Isey SKYR イーセイスキル」シリーズ
アイスランド発の高たんぱく乳製品シリーズにおいて、プラスチック容器から紙容器に変更し、プラスチック使用量を94%削減しました。

【リサイクル原料の活用事例】
・「彩りキッチン」シリーズ
包材の一部にリサイクルPETのフィルムを使用しています。
・「アンディエ」シリーズ
包材の一部にリサイクルPETのフィルムを使用しています。
・国産鶏肉「桜姫 産地パック」シリーズ
包材の蓋部分に植物由来のバイオマスのフィルムを使用しています。
国産鶏肉 桜姫『産地パック』は、生産地で真空パックしているため、量販店などで小売用に再パックすることなくお店に陳列できます。

容器包装を利用している企業は、容器包装リサイクル法により、容器包装の再商品化義務が課せられています。
ニッポンハムグループは、公益財団法人 日本容器包装リサイクル協会に再商品化を委託し、 製造・販売した商品の数量に応じた再商品化実施委託料金を支払っています。

~リサイクルボックス「うちらのサステナアクション!BOX」を常設・・・回収した衣服はリサイクルボードに~

SHIBUYA109渋谷店に衣服のリサイクルボックス「うちらのサステナアクション!BOX」が常設されます。
「SDGSへの興味や関心があるが、行動に移すきっかけがない」という課題を解決するため、「行動へ移すきっかけづくり」に取り組んでいるSHIBUYA109。
今回の取り組みは、SHIBUYA109にとっても身近な問題である「衣服の廃棄問題」にフォーカスしたもの。

「うちらのサステナアクション!BOX」は、SHIBUYA109渋谷店8階のエスカレーター脇に設置。
不要になった衣服を回収し、循環型繊維リサイクルボード「OANECO(R)」へと再生させます。
再生したボードを使用して、店内共用部のベンチなどの制作に使用するとのことです。
回収ボックス自体も「PANECO(R)」を使用されています。

回収対象となるアイテムは「衣服」となり、下着・靴下・帽子・手袋・バッグ・靴などは対象外となります。
また、SHIBUYA109渋谷店館内のブランド以外の衣服も回収するとのこと。
なお、今回の取り組みのメインビジュアルイラストは、kisakiが担当しています。

若者が集うSHIBUYA。
「きっかけ」から行動へ繋がりますように。

~ごみを出さない生活スタイル・・・環境を考えてモノと付き合うのが、新しい豊かさ~

「衣」の生活フィットネス
・自分の良さが出る服を大事に着る。愛着の一着。
・もう着ない服はセカンドステージに。

「食」の生活フィットネス
・食品をわざわざ輸入してまで食べ残す日本。これって、何か変じゃない?
・食べ放題、食べる分だけ取って残さないのがスマートでクール。
・生ごみから肥料を作ってガーデニングに使う。
・飲み物の容器にもこだわってみる。
・キャンプだから使い捨ての容器、それって何もわかってない証拠。
・トレイ、牛乳パックのリサイクルに取り組んでみる。

「買い物」の生活フィットネス
・何気なくもらっているレジ袋について気にしてみる。
・家に帰って捨てるだけの包装紙なら、省略してみてもいいんじゃない?
・エコマークや詰替型商品、環境を見守るあなたの目にはきっと留まるはず。
・必要なものを、必要なだけ。量り売りのお店を探してみるのも面白いかも。
・電池は、使い終わったらおしまい?いいえ、充電式という手がある。
・布おむつ、紙おむつ?

「職場」の生活フィットネス
・職場でも、ごみのことを気にしてみる。
★オフィスで出る紙の量は、平均すると大体1ヶ月に1人あたり4kg。
これは、コピー機の横に積んであるA4用紙500枚入のパッケージ2冊分に相当します。
オフィス古紙をリサイクルすれば、これだけの量を活かすことができるんです。
・職場でも、いえ職場だからこそ、紙を大切に使う。
・無駄に使わない、使ったら、リサイクル。
・使う紙は、古紙利用率の高いものを。

▽「知らない」ではすまない。
ごみと資源を気にする以上は、この法律はおさえておく。
・循環型社会形成推進基本法
・容器包装リサイクル法
・家電リサイクル法
・建設リサイクル法
・食品リサイクル法
・グリーン購入法
・資源有効利用促進法
・廃棄物処理法

~すべて"量り売り"・・・イギリス最新買い物スタイル~

日本でレジ袋が有料化され、レジ袋を辞退することが定着しつつあるものの、 買い物をするたびに包装や容器がごみとなるのは今もあまり変わっていないのではないでしょうか。
こうした中、イギリスでは買い物によって発生するプラスチックごみを"ゼロ"にしようというスーパーが広がっています。
食品から日用品まですべての商品を"量り売り"にして、持参した容器で持ち帰る仕組み。
新たな買い物のスタイルとして根付くのでしょうか?

ロンドン中心部から東にあるグリニッジは、天文台があることでも知られる高級住宅街。
町の中心部にあるマーケットの一角で、その店は営業しています。
扱う商品の数は豊富で、卵や牛乳、調味料はもちろん、日用品や化粧品など、あわせて450あまりの品がずらりと並んでいます。
商品はすべて"量り売り"。
お客様は容器を持参し、店に入るとまず空のまま重さを量ります。
その後、それぞれの容器に欲しい品を必要なだけ入れていきます。
最後に再び容器の重さを量ると、自動で値段が表示される仕組みです。
しょうゆやシャンプーを含め、どんな商品もすべてこの方法で販売されます。

経営者は「質が良くても高すぎたら店に通ってもらえないので、手頃な価格で提供できるよう努力しています」と話されています。
容器や包装が要らない分、コストを抑えられることもその秘密のようですね。

~世界初!H&M店内リサイクル施設「Loooop」・・・持続可能な原材料100%へ~

ファストファッション産業を代表するブランドH&Mが、スウェーデンの店舗内にリサイクル施設「Loooop」をオープンしました。
古い衣服が新しい衣服に生まれ変わるリサイクルシステムが小売業者の店頭に置かれるのは、世界初の事例です!!
地球規模で環境保護が叫ばれているなか、大量の廃棄物の排出が指摘されているファストファッション産業ですが、 同社は持続可能なファッション業界への変革をリードしたいと意欲を見せています。

H&Mは世界的な衣類回収プログラムをファッション小売業として初めて導入。
店頭にリサイクルボックスを設置し、不要になった衣類を消費者から回収して再活用するもので、同ブランドのみならず他ブランドの衣類も回収されます。
ナイキ、リーバイス、アディダス、ZARAといった有名ブランドも、ここ数年のうちにリサイクルボックスの設置を開始されました。
リサイクルボックスに集まった衣類の一部は、販売用の古着としてアフリカに送られます。
ただし、現地で買い手がいなければ、同様に埋め立て処分されるとのこと。

H&Mは有望なリサイクル技術に投資しているが、規模としてはまだ小さく、2018年時点では同社が使用したリサイクル素材はわずか1.4%。
これには、コットン、ペットボトルをリサイクルしたポリエステル、ナイロン、ウール、シルバー、ダウンなどが含まれます。
このような実績から、ファストファッションは「巨大な使い捨て産業」と言われるまでにその課題が膨れ上がっています。
それでもなお、店頭には毎日のように新しい衣類が並びます。

そんななかH&Mが公開したのが、リサイクル施設「Loooop」。
「ファッションのループを閉じる(ゴミや有害物質を外に出さない)」ことを目標に掲げている同社は、 「古着にも価値があり廃棄されるべきではない」というメッセージを顧客に視覚的に訴求するため、この施設を導入されました。
これは複数の古着を分解して新しい衣服に組み立てる技術を使用しており、 投入された古着は洗浄された後、裁断され新たな糸となり、衣服として再び編み込まれます。
強度を保つために純資源もある程度追加されるものの、可能な限り、その使用量を最小限にすることを目指されています。
同システムでは水も化学薬品も一切使用しないことから、ゼロから衣服を製造するよりも大幅に環境への負荷を抑えられるメリットもあります。

この革新的なテクノロジーは、HKRITAが非営利財団であるH&M Foundationと協力して開発。
HKRITAは業界全体の発展のため、広くライセンスを供与すると話されています。
H&Mは、循環型でポジティブなファッション業界の実現に向けて、使用素材をリサイクル、またはサステナブルに調達された素材への切り替えを進めています。

流行の移り変わりがダイレクトに反映されるファッションアイテムは、つい今季のトレンドや新商品ばかりが注目されがちですが、 持続可能な未来を望むならば、古着やレンタルの活用を当たり前の選択肢として浸透させていく必要がありそうですね。
そして、地道ではありますが誰もが手元の衣類をできるだけ長く活用し廃棄の総量を減らしていくことが、 一番のインパクトになるのかもしれないです。

~コンクリートに塗るとCO2吸収?!・・・建設業界での二酸化炭素の削減~

建物に使われているコンクリートに塗ると、空気中の二酸化炭素を吸収させる新たな物質を開発したと企業と大学の研究グループが発表し、 建設業界での二酸化炭素の削減につながる技術として期待されています。
コンクリートは、製造の過程で二酸化炭素を多く発生させることが知られていて、 建設業界として二酸化炭素の削減に取り組んでいます。

大手建設会社の清水建設と北海道大学は、この課題に取り組むため、水素や窒素などからなるアミンと呼ばれる種類の新たな化合物を開発しました。
この化合物をコンクリートの表面に塗ると、効率よく二酸化炭素を取り込み、 炭酸カルシウムとしてコンクリートの内部に閉じ込めるような反応が起きるということです。
何も塗らなかった場合と比べて、吸収量は1.5倍から2倍に高まるということで、 密閉した容器の中で実験を行うと、1時間半ほどで二酸化炭素の濃度が25%ほど下がっていました。
二酸化炭素を吸収したコンクリートは、内部の鉄筋が腐食しにくくなり、耐久性を高める効果もあるということで、 ビルやトンネルなどのコンクリートの構造物に塗ることで、二酸化炭素の削減につながるとしています。

清水建設技術研究所のグループ長は、「二酸化炭素をの排出量の削減は建設業界においても大きな課題で実用化を急ぎたい」と話されていました。

~AIを活用し、甘くておいしいトマトを作る・・・農家の熟練の技を定量化~

近年では農業分野でも技術革新が進み、loTやAIを活用したスマート農業が加速しつつあります。
峰野さんが取り組んでいるのはAIを活用した甘いトマトの栽培。

「与える水分を減らすとトマトが甘くなることをヒントに、AIで灌水を制御し甘くておいしいトマトをより簡単に作りたいと考えたのです。」と峰野さん。
トマトを栽培するときに、水やりを少なくすると果実は小さくなりますが、成分が濃縮されるため、糖度が上がり甘くなります。
しかし、水を切らした栽培はトマトにとっては負担が大きく、給液量が少なすぎると生育が遅れたり、枯れたりしてしまいます。
このため、生育と糖度を両立させる給液制御は難しいとのこと。
また、一般的にトマトは太陽光を利用した屋外のハウスで栽培されているので、温度や湿度、光量なども変化します。
そこで、熟練した農家は経験と勘をもとに、生育の状況を見極めながら給液量を抑えて糖度を高めています。

峰野さんが目を付けたのが、熟練した農家は葉のしおれ具合を丹念にチェックしていることでした。
葉がしおれるのは、植物の蒸散量が吸水量を上回る場合であり、しおれ具合をとらえた画像、気温や湿度等の環境データや過去の経験則をあわせて しおれ具合の変化パターンを定量化できれば、甘いトマトを作るのに最適な灌水の量とタイミングを予測できるはずだと峰野さんは考えられました。

熟練農家が見ている葉のしおれ具合を精度よく推定するには、どんなデータが必要なのだろうか・・・
峰野さんは、静岡県農林技術研究所と共同研究を始め、トマト栽培実験を行うハウス内に定点カメラを設置して植物の画像情報をとりこみ、 画像処理によって葉がしおれるときの動きを抽出しようとされました。

「画像のうち、しおれ時の葉の動きに着目することで、しおれによって動く葉の部分だけをくりぬいた画像を自動で作ることができるようになりました。 この画像データに加え、センサで集めた温度や湿度、明るさなどの環境データを入力データとしたマルチモーダル深層学習によって、 しおれ具合の学習に成功しました。」と峰野さんは開発した新技術の説明をされました。
開発した学習モデルでは、画像データから得られるしおれの動きに関係する特徴量を深層学習によって抽出し、 さらに環境データも入力データとして重畳させて学習を進められますが、ここで入力に用いる画像データに工夫を加えることで、 大量の入力データがなくても精度よく学習することに成功されました。
こうして抽出されたしおれの動きに関係する超多次元の特徴量を、水分を根から吸い上げることのできなかった際に わずかに変化する茎の太さと紐づけることで学習し、トマトのしおれ具合や数時間後の状態を推定できるようになりました。

研究は進み、この深層学習モデルを搭載したAIを用いて、品種や培地量に関係なく葉のしおれ具合に応じた自動灌水制御を実現しようとしています。
「植物へ過度な負担をかけるようAIが自動的に水やりできるようになれば、人は水やり以外のことに時間を割くことができ、 糖度が8度以上の高糖度なトマトも安定的に生産できるようになるはずです。」と峰野さんは栽培実験を続けているとのこと。
峰野さんが開発した技術は、トマト以外の作物や他の分野へも応用できると考えています。

高齢化が進み、農業の担い手が減ってきている現在、これまで築かれた熟練の技術を形式知化して継承できるようになれば、 高品質な食物の安定生産に役立つことが期待できます!!
これまで農業になじみのなかった人が農業に取り組みやすくなることも考えられます。
峰野さんは、「この技術を発展させ、農業AIの分野を活性化させていきたいですし、AIを活用して農業を成長産業にしたいです。」と意気込んでいます。

~コーヒー豆も代替の時代・・・温暖化ガス排出 製造時に大幅減~

動物性食品を植物性由来のものに置き換える動きが活発な米国で、一風変わった代替飲料が登場しました。
グルメコーヒーの本場として知られるワシントン州シアトルに拠点を構えるスタートアップ、アトモ社が開発するのは、コーヒー豆から作らない"コーヒー"。
最高経営責任者のアンディ・クライシュ氏が2018年から取り組まれています。

クライシュ氏の目的は、コーヒーの製造過程で放出される大量の温暖化ガスを削減すること。
また、チェーン店が提供するコーヒーはその時々で、美味しかったり、そうでなかったりとばらつきがあります。
コーヒー豆の品質は、雨量不足や洪水など天候や災害の影響を受けやすく、コーヒーチェーンでは仕入れるコーヒー豆の品質をコントロール出来ません。
「地球環境を良くするとともに、科学的に作ることで常に美味しいコーヒーを提供したいと考えた」とクライシュ氏は言います。

現在、クライシュ氏と10人の食品科学者がコーヒーの味の際現に取り組まれており、もともと、食品加工業界では製造過程で生じる 食品廃棄物を課題として抱え、米国ではそれらを使って新たな食品を作り出すことがトレンドになっています。
クライシュ氏が取り組むのもアップサイクル食品で、エナジーバーなどに使われるナツメヤシに注目。
製造過程で廃棄される種に含まれる物質を化学反応させて、コーヒー豆を構成するものと同様の成分を生み出すことに成功されました。
そして、詳細は明かさないものの、味、香り、色などといったコーヒーの構成要素を重視して本物を再現するとのこと。

アトモコーヒーは香りが豊かで、酸味や苦みが少ない点が特徴であり、実際、スターバックスのコーヒーと飲み比べた人の70%が、 「アトモコーヒーの方が美味しい」という感想を持ち、評判は上々です。
味は、通常のコーヒーの味に近い「クラシック」と、苦みが少ない「ウルトラスムーズ」の2種類。
2021年末に完成したアトモの工場は、現在、1日2,500缶を製造する能力を持ちます。

2022年末にはラテと家庭向け粉末タイプもリリースし、「工場の製造能力を上げることができれば、自動販売機の市場が大きい日本でも展開したい」とのこと。
実は、アトモの本社はスターバックス1号店のそばで、工場はスターバックス本社の近隣にあえて構えています。
クライシュ氏は、「これまではスターバックスが「ニューコーヒー」の存在だったかもしれない。しかし、これからはアトモコーヒーがその座につく」と意気込みを語られます。
アトモコーヒーは大きく成長するポテンシャルを秘めているといえますね!!

~廃棄物「ゼロ」に挑戦・・・環境に優しい珈琲染め~

クリーニングや染色に携わる繊維加工業「福井プレス」は、1938年にクリーニング工場として創業。
2010年に染色サービス「染め直し屋」を開始したが、「大量の水を使用し廃棄する染色業は、特に環境に配慮しなければいけない」と考えておられました。
そこで、コーヒー豆の薄皮の燃え殻「チャフ」を使った「珈琲染め」の取り組み開始。
チャフに注目したのは、2019年。
3代目の福井社長の妹がオープン準備中だったコーヒー焙煎店で、豆を焙煎した際に出る大量のチャフが廃棄物として積み上げられていることに驚き、 「染料として使えないか」と持ち帰ってテストしたところ、「色もしっかり出て、使える」ことが分かり、3年がかりで試作を重ね、商品化となりました。
Tシャツ1枚を染めるのには、約40gのチャフが必要であり、茶系の柔らかな色合いが特徴で、ジーンズを染めると使い込んだような風合いが出ます。
「染料中は、コーヒーの良い香りに包まれ、出来立ての完成品もほんのり香るんです。そのうち消えてしまうけれど、香りも一緒にお届けできないか、と梱包方法を考えています」とのこと。
価格の目安はTシャツ約6,000円、ジーンズ約8,000円。

また、ゼロエミッションの観点から、福井社長は染色後のチャフも再利用できないかと考えられました。
動画サイトで紹介されていたキノコ栽培にヒントを得て、近畿大農学部の白坂教授へ相談されました。
「チャフそのものにはキノコが好む栄養素が含まれているので、栽培に向いているが、染色後のチャフを栽培に使った例は無い為、調べてみたい」 との返事を受け、委託研究契約を結ばれました。
現在、チャフを使った菌床で菌糸を育成する段階まで成功しており、白坂教授は、「今秋にはキノコが育つ段階までいける」と語られています。
福井社長は、「家庭で簡単に育てられる『キノコ栽培キット』を作りたい。コーヒーが育てるキノコだから、喫茶店で販売したい」と夢を膨らませています。
また、キノコ栽培を終えた菌床を土に返す方法も研究中。
「珈琲染めの活動を、完全なゼロエミッションに近づけたい」と意気込んでおられます!!

~船舶輸送拡大 環境に優しく・・・トラックから転換 CO2 6割減も~

2024年4月に、トラック運転手の時間外労働が厳格化されるのを前に、トラック輸送から環境負荷の低い船舶や鉄道へ切り替える 「モーダルシフト」が広がっているそうで、背景にはドライバー不足に加え、脱炭素社会の潮流があるとのこと。
運送業界ではインターネット通販の拡大で物流量が増える一方で、ドライバーの長時間労働が常態化していました。
時間外労働の上限が年間960時間に制限される2024年4月まで1年を切り、ドライバーの人手不足を見越した改革が待ったなしとなっています。

化学メーカー住友精化は昨年、姫路工場で生産する紙おむつ資材の輸送を陸送からコンテナ船へと変えました。
井本商運による内航船で神戸から福岡まで運んだ後、陸路でユニ・チャームプロダクツの九州工場へ運び、 さらに、同工場で製造されたおむつを同じコンテナで海外へ輸出することで、空のコンテナを運ぶ作業も省略化。
陸送と比べて二酸化炭素を61.8%削減でき、ドライバーの拘束時間も6時間減らせました。
これらは、日立物流がメーカーや他の物流業者も巻き込んで提案した仕組みとなっており、30年までにCO2排出量の半減を目指されます。
この取り組みは国土交通省の「海運モーダルシフト大賞」を受賞し、「資源と完成品の両メーカーによる画期的な例」と評価されました。

また、ハウス食品は21年度から、大阪工場で生産された加工食品の一部を福岡市の配送拠点までフェリーで輸送しています。
これまで鉄道を積極的に利用してきましたが、船舶にも取り組むとのこと。

課題も残ります。
関西の食品メーカー担当者は「賞味期限が短く、出荷数が天候などに左右される商品は、 決まった時間に決まった量を配送する海路や鉄道輸送に向かない」と説明されており、課題解決に向けて頑張って頂きたいですね。

~「2030年使い捨て傘ゼロ」へ・・・傘シェアのアイカサ、大手企業8社と連携~

傘のシェアリングサービス「アイカサ」は、大手企業8社とともに、2030年に「使い捨て傘ゼロ」を目指すプロジェクトを発足されました。
使い捨てビニール傘の削減と使い捨て文化の脱却に向けて、大手企業が率先して傘シェアを導入・推進します。

2030年までに傘をシェアリングすることで使い捨ての傘がゼロになるよう、社会のインフラとしてアイカサを整備するため、 大手企業との連携により、傘やスポットの増加を目指します。
参加企業は、旭化成ホームプロダクツ、NOK、大阪ガス、サントリーホールディングス、第一生命保険、100BANCH、丸井グループ、Pethink PROJECT。

また、一人ひとりがシェアリング傘を利用することで、傘を使い捨てない行動が当たり前の文化になるよう、 まずは参加企業のステークホルダーからアイカサの利用を促進していく仕組みを構築します。

プロジェクト参加企業の主な取り組み内容は以下の通り。
1.傘の製造本数と使いたくなる傘を増やすため、各企業オリジナルの傘を展開する。
2.企業の従業員は誰でもアイカサが無料で利用できる。
3.各企業の顧客やステークホルダーが無料で使えるクーポンを発行する。
4.自社にアイカサスポットを設置する。アイカサスポット拡大で身近な場所で当たり前に利用できるインフラにする。

~食べられる容器「Ooho!」・・・プラスチック容器の代替策~

ロンドンのSkipping Rocks Lobが開発した「Ooho!」は、プラスチック由来ではない新しい液体容器です。
まったく新しい製品なので、ちょうどよい名詞が見つからないとのこと。
英語では、「sachet(サシェ)」が適切なのですが、日本語では「小袋」としか訳せず・・・
袋でもなく、パウチでもなく、カプセルでもないのです。

Ooho!には、3つの特徴があります。
1.プラスチック由来ではない。
2.食べられる。
3.生分解性である。

この小さなカプセルのような薄い透明の膜に液体が詰まっていて、液体ごと口に入れることができ、食べても問題なし◎
ペットボトルに代わる容器として期待されています。
しかし、シチュエーションや用途によっては、ペットボトルの代替品としてだけでなく、それ以上の価値を生んでいるようです。
Ooho!は、海藻を原料としているため、食べても問題ないばかりか、ベジタリアンやヴィーガンの人も口にできます。
そして、生分解性ですから、4~6週間で土に還ります。・・・ということは、仮にポイ捨てされても大丈夫というわけです。

500mlが一般的なペットボトルに比べて、容量は少なめなので、さらなる用途開発が待たれます。
マラソン大会のようなスポーツシーン、イベントでのジュースやカクテルなどに最適です。
さらにテイクアウト向けのソースやドレッシングの容器としても使われています。
ソースは少量で十分ですし、テイクアウト用途ではソースの容器がゴミみなってしまうこともしばしば。
最適な用途として言えるでしょう!

容量は10~60mlとのことですが、フタが無い容器なので、そもそもあまり大きな容量には向いておらず、あまり問題は無さそうです。
Ooho!がもっと広まり、プラスチック容器が削減されていくためには、どのように活用していくかというアイデアが求められるのではないでしょうか。

~食エコについて・・・今すぐ実践できる5つの方法~

電化製品や自動車、ファッションなどいろいろな分野でエコな取り組みが進んでいますよね。
自然環境の保全に効果が期待されるエコ。
そんなエコな取り組みで「食エコ」というものが、近年推奨されているのをご存知でしょうか?
「食エコ」とは、「食卓から始めるエコライフ」を略した言葉。
農林水産省・環境省の調べでは、日本全体の食品廃棄物は年間約1,700万トンとなり、食品廃棄の約半数は一般家庭から出たもの。
食品廃棄物は、単に食べ残しによるものだけではありません。
賞味期限が過ぎてしまった食品、冷蔵庫の中で傷んで使えなくなった野菜、忘れ去られた作り置きおかず・・・
一人ひとりが自然の恵みを大切に使い、食を考えたり食事を残さず食べたりすることで、環境に優しい食エコができます。

【今すぐ実践!食エコのポイント】
◎こまめにチェックして食材を無駄なく使い切る
◎リメイクして最後まで食べきる
◎調理と片付けの工夫でエネルギー削減
◎フードマイレージを削減できる食材選び
◎昔の知恵で保存食を作る

食エコの一番大切なことは、継続すること。
ママが一人で頑張るのではなく、家族みんなで楽しみながら行うのが理想です。
食の恵みに感謝しながら、料理を残さず食べる・・・当たり前のことですが、とても素敵なことです。
家族全員で行えば、立派なエコに繋がります!
小さなことでもできることを続けて、家庭からエコを始めてみましょう。
毎日の食生活を一人ひとりが見直すことで、地球への負担を大きく減らすことができます。
まずは、生活の基本である食事からエコを始めませんか?
家族みんなで今日から食エコを意識して、楽しみながら続けていきましょう!

~不要デニムを高級品に、80%再生素材に・・・再生素材の活用~

デパート大手の高島屋が不要になったデニムを回収して高級デニムに生まれ変わらせるプロジェクトを開始。
再生素材の活用が広がっています!
そのままでは売り物にならない中古のデニム、高島屋が始めた中古デニムのリサイクル。
店舗にボックスを設置して、お客様からデニムを回収します。
繊維会社のクラボウとタッグを組み、回収したデニムを分解して糸にし、新たな生地に織り上げます。
高島屋MD本部のバイヤーは「デニムについて様々言われている中では水の使用量、環境負荷が激しいと指摘を受ける。
イチから作るよりは再生デニムで水の使用量の削減を目指す」とのこと。
製品はデニムブランドが監修し、高島屋で販売される予定。
お客様は「ちょっとやっぱり捨てるのは抵抗があるかなと思って。リサイクルして頂けるというので、ぜひと思った」とのこと。

一方、スウェーデン発のアパレル企業はさらに進んでいます。
H&Mがオープンした店舗では、棚も服をリサイクルしたもの。
触ってみると和紙のような手触りなのですが、実は洋服の繊維で作られているとか。
販売されている服のタグを見ると、65%がリサイクル素材でできていると書かれています。
ほぼすべての服にこうしたタグを付け、消費者に環境に配慮した買い物を呼び掛けているのです。
H&Mジャパン広報は「使用している素材の80%がすでに(リサイクルまたはサステナブル素材に)切替を完了している。
あと2030年までの間に残り20%を達成していきたい」とのこと。
環境省によると、家庭から手放される衣服のうち、およそ66%がごみとして処分されているということで、 アパレルや小売企業はリユース・リサイクルをさらに増やしていくことが求められています。

~「New Latitude 5000」シリーズ・・・サステナブルな新素材を使ったノートPCを発表~

デル・テクノロジーズは、サステナブルな新素材を使用したノートPC「New Latitude 5000」シリーズを発表されました。
あわせて、100%リサイクル可能な再生素材を用いた梱包材を導入することも発表しました。

「New Latitude 5000」シリーズには、天板が製紙業界からアップサイクルされた樹木由来のバイオプラスチックや再生炭素繊維、 使用済プラスチックなど、71%がリサイクル可能かつ再生可能な素材を採用。
これによりCO2排出量や水、消費電力を削減したとのこと。

システムのベース部分には、再生炭素繊維とヒマシ油から作られた新しいゴム足を使用し、石油系素材の依存を低減。
ファンのケースにも海洋プラスチックを用いられました。
また、製品を保護するための梱包材は100%リサイクルまたは再生可能な素材で作られ、すべてリサイクル可能だとしています。

電源コードや書類などの梱包材を従来のビニール袋から紙製に変更したほか、インナートレイ付の配送用リサイクル段ボール箱を採用。
さらに紙製テープを採用し、廃棄物汚染を低減されたとのこと。
この新しい梱包材は、Latitudeシリーズ ノートPC、Precisionモバイルワークステーション、およびXPSシリーズの新商品すべてに展開されます!

~ぞうさんペーパーができるまで・・・象のウンチをリサイクル~

「ぞうさんペーパー」が作られているスリランカは、ジャングルやサンゴ礁の青い海など自然が沢山残っている美しい島国ですが、 ここ数年は町のいたるところにごみの山や放置された粗大ごみなどを見かけることが多くなり、古い自動車が撒き散らす排気ガスで、 空気は激しく汚れ、青く綺麗だった空もスモッグで曇り、自然環境が加速度的に破壊されつつあります。
それは町だけではなく、ジャングルでも同じことが起こっており、住みかや餌を探して迷い込んだ野生の象たちが、 頻繁に人間の民家に入り込んで起こすトラブルや事件が多く発生しています。
民家周辺でウロウロする象は、時にパニックを起こし、結果的に象が撃ち殺されたりしています。

そんな中、象と人間が上手く共存できるビジネスモデルとして登場したのが「ぞうさんペーパー」でした。
象のウンチをリサイクルした、100%手作りの再生紙のことで、現在ではこの「ぞうさんペーパー」で作られたノートやフォトフレーム、 メモパッドなどのグッズが日本の動物園をはじめ世界中の動物園へ輸出されています。

★ぞうさんペーパーの作り方
①ウンチを集める
・運んできた象のウンチをほぐします。繊維がいっぱいです。
②ウンチをゆでる
・大きなお鍋で長時間ゆでます。完全に殺菌され、繊維だけを取り出します。
③水に溶かす
・繊維を古紙とともに水に入れてよく混ぜ、パルプ状にしていきます。
④漉く
・一枚一枚丁寧に漉いていきます。和紙の製法に似ています。
⑤陰干し
・陰干しします。色別に美しく。
⑥天日干し
・庭に並べて太陽の光で乾燥させます。
⑦仕上げ
・いろんな色を組み合わせて、一つ一つ丁寧に作り上げていきます。
⑧日本へ
・完成した商品は箱に詰められ、船に乗って日本へやってきます。

~アサヒグループ、再生可能エネルギーへ・・・国内8工場の購入電力の切替~

アサヒグループホールディングスは、グループ4社の計8工場で購入する電力を再生可能エネルギーに切り替えると発表されました。
これで国内全拠点の購入電力のうち79%を再エネ化することになり、年間で11万4000トンのCO2排出量削減を見込みます。
カーボンニュートラル社会の実現に向けた機運が産業界で高まるなかで、物流を含めた製造工程における脱炭素化の動きが加速してきました。

今回再エネに転換する8工場を含めると、グループの国内全33工場のうち29工場で再エネ電力に切り替わることになるとのこと。

同グループは2025年までに国内全拠点での購入電力の再エネ化を目指しており、海外を含めた生産拠点に関しては、 同年までに全70工場のうち62工場で再エネ化を進めるとしておられます。

アサヒグループはこうした「アサヒカーボンゼロ」の達成に向けて、 国内外の生産拠点における再生可能エネルギーの積極的な活用や製造工程の見直し、 物流の効率化などによる省エネルギーの推進にグループ全体で取り組んでいます。

~Rice Resinのアップサイクル・・・日本初のお米のバイオマスプラスチック~

「ライスレジン」は、お米(非食用)由来の国産バイオマスプラスチックです。
食用に適さない古米、米菓メーカーなどで発生する破砕米など、飼料としても処理されず、 廃棄されてしまうお米を、新しいテクノロジーでプラスチックへとアップサイクルします。
お米を最大70%まで混ぜるおとが可能で、石油系プラスチックの含有量を大幅に下げることができます。

◎ライスレジンの4つの特徴
・100%国産・・・日本ならではのお米(非食用)を使用した、バイオマスプラスチックです。
・高品質・・・樹脂の特性としては、石油系プラスチックとほぼ同等の品質となります。
・安定供給・・・国産なので石油相場や海外の情勢に左右されずに安定供給が可能です。
・高対応力・・・お客様のニーズに合わせた小ロボットでの対応が可能です。

【二酸化炭素の削減】
元来地球上にある植物を原料とするため、地上の二酸化炭素の増減に影響を与えない「カーボンニュートラル」の性質を持ちながら、 従来のプラスチックと比べてもコストや成形性、強度などはほぼ同等というエコフレンドリーな新時代のプラスチック素材です!

-世界標準の素材として
ライスレジンは、UNIDOが提供するサスティナブル技術普及プラットフォーム「StePP」に登録されました。

♪事例紹介
ボトル容器、カトラリー、蓋付バケット、カップ、シール、ショルダーバッグ、ボールペン、サインペン、定規、ピンバッジ、マグネット、 おにぎりランチボックス、養生マスカー、オカリナ、郵便局レジ袋、歯ブラシ、お餅パッケージ、アメニティセット、ストローなど・・・

~プラごみはどこへ・・・プラごみの95% 5億トンが陸上で行方不明~

九州大学の磯辺篤彦教授と土木研究所の岩崎慎介研究員は、現在まで約60年間に環境中へ漏れ出た 全世界のプラスチックごみの行方を解析し、95%にあたる約5億トンは陸上で行方不明になっていることを示されました。
漂流・漂着するごみの動きを再現するシミュレーションを開発し、世界で初めて海洋プラスチックの行方を重量ベースで明らかにしました。
海洋での分析に加え、陸上でのプラスチックごみの行方を解明することで、適切な対策や汚染の影響評価が進みます。

1960年代以降、川から海へ流れ出たり海洋投棄されたりしたプラスチックごみの行方を解析されました。
海底に沈降したものや、現状では捉えきれないほど微細なマイクロプラスチックになったものなども組み込んだとのこと。

その結果、海に流出したプラスチックごみのうち、約26%にあたる660万トンは目視できるサイズのごみとして、 約7%の180万トンは長さ5ミリメートル以下のマイクロプラスチックとして今も漂流と漂着を繰り返していることが分かりました。

一方、これと海底に沈降するなどして消失したものを合わせても快癒プラスチックごみは全体の5%ほどで、 残りは陸上で行方が分からなくなっているとのことです! 陸の土壌や水域、生物圏に滞留するとみの行方調査や影響評価が求められます。

世界で陸から川を経て海に漏れたプラスチックごみは年間115万-241万トンと推測されていますが、 海で実際に観測される浮遊プラスチックごみは同25万トン程度で、その差の所在は謎だそうです・・・

~「脱炭素ドミノ」で重点対策を全国へ・・・カーボンニュートラル実現に向けて~

2050年カーボンニュートラルの実現のために、革新的な技術の開発とその早期の社会への実装は重要です。
それとともに、現時点で活用可能な技術を最大限に活用してすぐに取組を始めることも必要不可欠です。
そこで、2021年6月「地域脱炭素ロードマップ~地方からはじまる、次の時代への移行戦略~」を決定しました。
地域のすべての方が主役で、今から脱炭素へ「移行」していくための行程と具体策をまとめています。

これから5年間の集中期間に政策を総動員し、少なくとも100ヶ所の脱炭素先行地域を創出し、 重点対策を全国津々浦々で実施することで、「脱炭素ドミノ」により全国に伝搬させていくこととしています。

【取組内容】
1.再エネポテンシャルの最大活用による追加導入
2.住宅・建築物の省エネ導入及び蓄電池等として活用可能なEV/PHEV/FCV活用
3.再生可能エネルギー熱や未利用熱、カーボンニュートラル燃料の利用
4.地域特性に応じたデジタル技術も活用した脱炭素化の取組
5.資源循環の高度化(循環経済への移行)
6.CO2排出実質ゼロの電気・熱・燃料の融通
7.地域の自然資源等を活かした吸収源対策等

【脱炭素の基盤となる8つの重点対策】
1.屋根置きなど自家消費型の太陽光発電
2.地域共生・地域裨益型再エネの立地
3.公共施設や業務ビル等における徹底した省エネと再エネ電気調達と更新や改修時のZEB化誘導
4.住宅・建築物の省エネ性能等の向上
5.ゼロカーボン・ドライブ(再エネxEV/PHEV/FCV)
6.資源循環の高度化を通じた循環経済への移行
7.コンパクト・プラス・ネットワーク等による脱炭素型まちづくり
8.食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立

~カーボンニュートラルを目指す・・・温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするために~

政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。
「排出を全体としてゼロ」というのは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、 植林、森林管理などによる「吸収量」を差引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。
カーボンニュートラルの達成のためには、温室効果ガスの排出量の削減並びに吸収作用の保全及び強化をする必要があります。

地球規模の課題である気候変動問題の解決に向けて、2015年にパリ協定が採択され、世界共通の長期目標として、
-世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求すること。
-今世紀後半に温室効果ガスの人為的な発生源による排出量と吸収源による除去量との間の均衝を達成すること。
等を合意しました。
この実現に向けて、世界が取組を進めており、120以上の国と地域が「2050年カーボンニュートラル」という目標を掲げているところです。

なぜカーボンニュートラルを目指すのか。
気候危機を回避するため、いまから取り組む必要があります。
世界の平均気温は2017時点で工業化以前(1850~1900年)と比べ、既に約1℃上昇したことが示されています。
このままの状況が続けば、更なる気温上昇が予測されています。

近年、国内外で様々な気象災害が発生しています。
個々の気象災害と気候変動問題との関係を明らかにすることは容易ではありませんが、 気候変動に伴い、今後、豪雨や猛暑のリスクが更に高まることが予想されています。
日本においても、農林水産業、水資源、自然生態系、自然災害、健康、産業・経済活動等への影響が出ると指摘されています。
こうした状況は、もはや単なる「気候変動」ではなく、 私たち人類や全ての生き物にとっての生存基盤を揺るがす「気候危機」とも言われています。

気候変動の原因となっている温室効果ガスは、経済活動・日常生活に伴い排出されています。
国民一人ひとりの衣食住や移動といったライフスタイルに起因する温室効果ガスが 我が国全体の排出量の約6割を占めるという分析もあり、事業者だけの問題ではありません。

カーボンニュートラルの実現に向けて、誰もが無関係ではなく、あらゆる主体が取り組む必要があります。
将来の世代も安心して暮らせる、持続可能な経済社会をつくるため、 今からカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現に向けて、取り組む必要があります。

~ストローなしで飲める牛乳パック・・・法施行前に紙製品広がる~

使い捨てのプラスチック製品の削減を企業などに求める法律が施行されます。
製紙メーカーではプラスチックに代わるさまざまな紙製品を開発していて、 法律の施行を前に自治体や飲食チェーンなどで活用が広がっています。

このうち日本製紙が一昨年開発した学校給食用の牛乳パックは、 子どもでも注ぎ口を簡単に開けられるよう新たな折り目を付けていて、ストローを使わずに牛乳を飲むことができます。

会社は年間でストロー2億本分に当たるおよそ100トンの使い捨てプラスチックの削減につながるとしています。
日本製紙の担当者は、「プラスチックごみの削減という教育効果も踏まえて利用が広がっている」と話しています。

また、大王製紙も水や油への耐久性を高めた紙製のハンガーやスプーンなどを開発し販売を強化しています。
コーヒーなどをかき混ぜるマドラーと呼ばれる棒も紙で作り、全国展開している大手コーヒーチェーンに採用されたということです。

使い捨てのプラスチック製品の削減を企業などに求める法律が施行されますが、 製紙メーカーが作ったプラスチックに代わるさまざまな紙製品の活用が広がっています。

~カントリーマアム、3商品の外装サイズを縮小・・・持続可能な社会の実現へ~

不二家は、持続可能な社会の実現を目指して、これまでに「ミルキー」の外装の紙パッケージ化や 「カントリーマアム(バニラ&ココア)」、「ホームパイ」の外装印刷にバイオマスインキを使用するなど、 環境負荷低減への取り組みを実施してきました。
今回、主力商品であるカントリーマアムブランド3品の外装を縮小することで、 包装におけるプラスチック使用量を削減し、プラスチックごみに関する課題に対応します。

♦主力商品での取り組み
「カントリーマアム(バニラ&ココア)」
(旧)縦約220mmx横約285mm
(新)縦約190mmx横約275mm
→プラスチック使用量・・・約25%削減
「カントリーマアムクリスピー(バニラ&ショコラ)」
(旧)縦約225mmx横約285mm
(新)縦約190mmx横約275mm
→プラスチック使用量・・・約10%削減
プラスチック使用量の削減目安:年間約90t

♦まみれさんも地球にやさしく!
「カントリーマアムチョコまみれミドルパック」
(旧)縦約260mm
(新)縦約240mm
→プラスチック使用量・・・約7.6%削減
プラスチック使用量の削減目安:年間約8.2t

~海をまもる洗剤シリーズ・・・4つの約束~

前回ご紹介した海をまもる洗濯シリーズ。
海をまもる洗剤は、環境と洗浄力をあきらめない厳しい基準のもと、4つの約束をします。

【海をまもる洗剤 4つの約束】
①自然をまもる
海をまもる洗剤は、100%天然成分・植物由来の洗浄成分で、石油由来の成分は不使用です。
もちろん、人工香料、漂白剤、蛍光剤、着色料、動物由来原料、有害化学物質指定(PRTR)の原料も不使用です。
国際基準の「生分解試験」、化粧品等で行う「お肌の安全性試験」、その他にも「水生態系への毒性試験」等を実施し、 第三者からの客観的な安全性をいただいています。
油を細かくして水に閉じ込める技術により、洗濯槽や排水パイプ、グリストラップの掃除のために有害な薬品を使ったり掃除の回数を減らせます。
また、落ちた汚れも生分解しやすくなるため、浄化槽や処理場への負担を軽減させることで、 川や海への環境負荷を大幅に軽減します。

②安心&安全でお肌をまもる
これまでの一般的な合成洗剤では、敏感肌、化学物質過敏症、静電気が苦手な方の配慮が充分ではありませんでした。
海をまもる洗剤では、こうした心配がほとんどありません。
界面活性剤の使用量を一般的な洗剤の1/7程度に抑え、有害な添加物は一切不使用。
なので、赤ちゃんの衣類ももちろん洗えます!
お肌への安全性試験も実施。
柔軟剤も不要なのにふんわり仕上がり、静電気の発生量を抑える効果も期待できます。

③洗浄力が高いうえ、衣類にやさしい
洗濯のプロ「創業70年のクリーニング店」と全国のコインランドリーで実証済みの洗浄力。
一般的に「環境や肌に良い洗剤は、汚れ落ちが悪い」というイメージがつきものです。
あるいは、汚れと一緒に色落ちしたり生地へのダメージが強いアルカリ性の洗剤が多いのが現実です。
海をまもる洗剤は、水と同じ中性洗剤なので生地を傷めず、ウール・シルク・ドライマークのダウン、羽毛、カシミヤも一緒に洗うことができます。
洗浄時間が短く、すすぎ1回で生地への残留が極めて少ないので衣類が長持ちします。

④お財布にやさしく時短。だから、毎日使える。
お洗濯はほぼ毎日のことですから、使い続けられる価格でなければなりません。
1回あたりの洗剤代が安いのも当然ながら、すすぎが1回減らせるおとで水道代や電気代や時間も節約でき、柔軟剤も不要です。
洗濯槽を洗ったり、排水管の詰まりを取るための時間やコストも削減できます。

~海をまもる洗剤シリーズ・・・毎日の洗剤が変われば、地球の未来もきっと変わる~

環境に負担をかけず、汚れが落ちて服を傷めず、毎日使えてお財布に優しい洗剤が2022年にリニューアルして登場します!

【環境と洗浄力をあきらめない罪悪感フリーのエシカル洗剤】
ー海をまもる洗剤 洗濯用ー
環境と洗浄力をあきらめない洗濯用洗剤。
繊維・皮脂の汚れに特化することで高い洗浄力と柔軟剤なしでも肌にやさしい仕上がりを実現。
ー海をまもる洗剤 シミ取りスプレーー
襟・袖の黄ばみや食べこぼしのシミをあきらめない部分洗い洗剤。
漂白剤不使用、衣類の色は落とさず、シミだけを落とします。

・・・みんなの想いをカタチにする、おもいやり洗剤
エコアクションは、想いのアクションです。
小さな行動の集まりが、社会を動かすことに繋がります。
でも、ひとつの量り売りが本当に繋がっているのか?ということに不安を覚えることがありますよね。
皆さんの一つひとつのコツコツとしたアクションを大きな形にすることが大きなミッションだと感じています。
「海をまもる量り売り」のサイトで、皆さんの想いをカタチにしていきます。
1.海をまもる洗剤1ℓあたり10円が、海をまもる基金として積み立てられ公開し、皆さんと使い方を考えていきます。
2.洗剤の量り売りを推進し、ゴミを生まない社会の実現を目指します。
皆さんの毎日の洗濯を通じ、ボトルや詰替パウチなどのプラスチックを減らし、運送によるCO2を減らすなど、削減量を計っていきます。
社会課題が少しでも減るようSDGs/環境活動を推進します!

洗濯を通じた皆さんの想いを、社会を変えるソーシャルアクションに繫げていくことが重要ですね!

~「アイラップ」x「食品用アルコール除菌フードキーパー」・・・食品ロス削減国民運動への取り組み~

フマキラー株式会社と岩谷マテリアル株式会社は、農林水産省が推進する「食品ロス削減国民運動」に共同で取り組まれます。

異業種である両社が初めて共同企画に取り組むきっかけとなったのはSNSを通じた繋がりからで、 フマキラーの「食品用アルコール除菌フードキーパー」と岩谷マテリアルの「アイラップ」による 食品ロス削減へ向けた共同企画が実現したようです。
共同企画では食品ロス削減を啓発する共通の店頭販促物を使用しての売場展開を行います。
※両社ともに食品ロス削減国民運動のシンボルマーク「ろすのん」の使用許諾取得済

100%食品製品でできた「食品用アルコール除菌フードキーパーは、 食品に直接スプレーして菌の繁殖を抑えることで、食材だけではなく作り置きやお弁当にも使用できます。
岩谷マテリアルの「アイラップ」は、40年もの間支持され続けている、変わらぬレトロなパッケージと三角形が特徴のマチ付きポリ袋です。
除湿性に優れているため食品をみずみずしく保ちます。

「食品ロス」とは、本来食べられるにも関わらず捨てられてしまう食品のことを指します。
日本の食品廃棄物等は年間2,531万t、その中で「食品ロス」の量は年間600万tになっています。(平成30年度推計値)
日本人の1人当たりの食品ロス量は、1年で約47kg、1日約130gに相当し、 これは日本人1人当たりが毎日お茶碗1杯分のご飯を捨てているのと同じ量になります。

「食品ロス削減国民運動」は、食品ロス削減に向けて官民が連携し、 食品の生産から加工製造、流通、販売までのフードチェーン全体で取り組んでいる国民運動です!

~豪の家庭に閉じ込める新事業・・・三菱商事と三井物産がCO2回収でタッグ~

三菱商事と三井物産は、豪州西部沖合の海底で、二酸化炭素を貯蓄する事業に乗り出す方針を固めました。
CO2を回収して地下にためる「CCS」は脱炭素に向けた技術として注目されており、ライバル企業が手を組みます。
将来的には、日本企業による国内排出分を受け入れ、国内産業の脱炭素化にもつなげるとのこと。

両社は、豪政府から海底の地層を詳しく調査する許可を得るための手続きを3月までに始めます。
事業は資源大手の英BP、豪ウッドサイトとも共同で行い、投資額は数千億円規模に上るとみられ、 CCS設備の稼働は、2030年頃となる見通しです。

事業開始はまず、現地の工場などが排出するCO2をパイプラインを通じて受け入れます。
将来は日本の鉄鋼や化学、運輸などの産業が排出するCO2を海上輸送し、閉じ込める方向とのこと。

日本は太陽光などの再生可能エネルギーの適地が欧州などに比べて少ないそうで、今後の火力発電が必要になることを踏まえると、 CO2の排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の達成には、CCSが重要な技術になるとみられています。
脱炭素に向けた次世代燃料として注目される水素やアンモニアをつくる際に生まれるCO2の相殺に使うことも見込まれています。

今回の事業を行う豪州西部の海域は、海洋ガス田が豪州で最も集積しています。
これまで天然ガスを大量に産出してきており、ガスがあった隙間にCO2を多く閉じ込められると期待されています。
三菱商事と三井物産はすでにこの海域で、合弁企業を設けて天然ガスを採掘しており、海底の地層に一定の知見があります。

ただ、CCSはまだ事業モデルが確立しておらず、課題は多く、両社はCO2の回収や運搬などのコスト削減を相次ぎます。
経済産業省は、CCSを使ったCO2の削減量を権利として企業間で取引できるようにするための国際的なルール作りに乗り出しています!

~エシカルな選択77選・・・④日常のアイデア~

前回に引き続き、様々な本や映画で言われているエシカルな選択をシーン別に77つ集めました。
①消費のアイデア ②家でできること ③外出時にできること ④日常のアイデア
シーンごとにできるエシカルな行動を想像しながら、今回は③外出時にできることをご紹介します♩
すべて完璧にする必要はありません。
色んな場面で1つずつアクションを試してみることも1つの入り口です☆
エシカルなアクションを始めたり、イメージが深まるようなきっかけとしましょう。

④日常のアイデア
最後に、毎日少しずつできる、ちょっとしたエシカルをご紹介。
気軽に取り入れていただけるエシカルなアクションなので、「今日はこの1つをやってみよう」という気持ちで始めてみて下さい◎

●映画や本で勉強する
●ポジティブミニマル
●自然との繋がりを感じる
●SNSで発信する
●フリーマーケットに参加する
●寄付やクラウドファンディングに参加する
●エシカルについて話してみる など・・・

~エシカルな選択77選・・・③外出時にできること~

前回に引き続き、様々な本や映画で言われているエシカルな選択をシーン別に77つ集めました。
①消費のアイデア ②家でできること ③外出時にできること ④日常のアイデア
シーンごとにできるエシカルな行動を想像しながら、今回は③外出時にできることをご紹介します♩
エシカルな生活を始めようとする方や、もっとエシカルなアクションがないか探している方など、 自分の状況に合わせて実践できそうなアクションを判断できます◎

③外出時にできること
外出先では、ちょっとした消費が多くなるのではないでしょうか?
お出かけの際に、外出時でも簡単にできる、エシカルなアクションをいくつかご紹介。

●車ではなく電車・自転車を使う
●珍しい動物製品のお土産は避ける
●お弁当を作る
●プラスチックはすすいで捨てる
●マイボトル・マイ箸・マイストローを使う
●エコバックを持ち歩く など・・・

~エシカルな選択77選・・・②家でできること~

前回に引き続き、様々な本や映画で言われているエシカルな選択をシーン別に77つ集めました。
①消費のアイデア ②家でできること ③外出時にできること ④日常のアイデア
シーンごとにできるエシカルな行動を想像しながら、今回は②家でできることをご紹介します♩
世の中は一人ひとりのエシカルな選択(エシカルチョイス)で変わります。
まずはできることから取り組むきっかけになれば・・・

②家でできること
自宅で簡単にできるエシカルアクションを集めました。
人や社会、環境を思いやりながら、幸せに暮らすライフスタイルをご提案。

●できるだけ自炊する
●使っていないコンセントは抜く
●水洗トイレは「小」を使うように意識する
●ゴミの分別はしっかりとおこなう
●ヴィーガンの料理にチャレンジする
●フードロスをなくす
●代替肉を選ぶ
●洗剤やシャンプーは詰替する
●繰り返し使える容器を使う
●日々のペットボトル消費を抑える など・・・

~エシカルな選択77選・・・①消費のアイデア~

皆さん、「エシカル」という言葉は知っていますか?
エシカルとは、地球環境を軸として、人や社会に配慮された商品を意味します。
また、その商品を購入したり消費したりする人もさします。
エシカルは、ステークホルダーものように製造過程で関わる人たち全てに配慮するという意味も表します。

そして、「エシカル消費」という言葉もありますが、 エシカル消費とは、消費者が自分自身にとっての社会的課題の解決を考えたりすること。
そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うことをさします。
自分以外の他社や地域社会、自然環境などを思いやる、「思いやり消費」、「応援消費」とも言えます。

では、様々な本や映画で言われているエシカルな選択をシーン別に77つ集めました。
①消費のアイデア ②家でできること ③外出時にできること ④日常のアイデア
シーンごとにできるエシカルな行動を想像しながら、今回は①消費のアイデアをご紹介します♩

①消費のアイデア
「購入は投票である」という言葉を知っていますか?
社会や環境に優しいモノ・コトを消費することは、よりよい未来をつくる投票。

●アパレルブランドの衣類回収ボックスを利用する
●フリマアプリを使う
●人に環境に優しい洋服を選ぶ
●代替レザーを使用した商品を買う
●モノの背景を考えて消費する
●クルエルティーフリーの化粧品を選ぶ
●オーガニック・エシカルなコスメを選ぶ
●オーガニック・エシカルのカラー剤で髪を染める など・・・

~環境配慮型のエコボトル「Pocketbottle」・・・中小企業マーケットへ出展~

累計販売数13万個を突破した手のひらサイズのエコバッグ「NANIBAG」を販売する株式会社Cycleが開発・販売する 環境配慮型のエコボトル「Pocketbottle」を中小企業マーケットへ出展することが決まりました。

~食洗器で洗える。何度も使え、使わないときは「潰す」エコボトル。~
「Pocketbottle」の最大の特徴は伸縮自在であること。
100%BPAフリーのフードグレードシリコンを採用。
このシリコン素材は無臭で人的無害であるため、リサイクル可能な素材としても注目されています。
さらにマイナス30度から220度まで、耐寒・耐熱にも優れ、雪山やサウナでも利用できるとのこと。
特殊な構造の設計もあり約2年をかけて開発に成功されたそうです。
また、耐熱220度まで可能なため食洗器が利用できるため、衛生面でも安心して利用可能。
シリコンなので落下しても割れません。
キャップ部分にはシリコンリングを挟み込んでおり、漏れにくい構造が特徴です!

"安心してずっと使えるエコボトル"と言える「Pocketbottle」。
世界は、脱プラに進み、プラスチックごみの廃止に向けた取り組みが増えています。
Cycleが企画開発した「Pocketbottle」は、まさに環境配慮型の商品と言えますね!

~ラベルレスボトルに「驚きや楽しさ」・・・ブランド認知はコミュニケーションで補完~

アサヒ飲料は、ラベルレスボトル商品の販売数量が年間販売目標の300万ケースを突破したことを受けて、 ラベルレスボトルの拡大と進化に意欲をのぞかせました。

「既存のラベルレスボトルを広げることに加えて、先駆者として新しいラベルレスボトルの形をどんどん提案していきたい」と述べ、 直近の新提案としてペットボトルに商品名などを直接印字した「十六茶」のラベルレスボトルを挙げられました。
同商品は、リコーのレーザーマーキング技術を導入して、これまでタックシールやネックリンガーなどに記載していた 商品名・原材料名・問い合わせ先・リサイクルマークの必要情報を直接印字したもので、アマゾンで数量限定発売されます。

ラベルレスボトルは通常、ラベルに記載している原材料名などの一括表示を外装の段ボールに記載する必要があるためケース単位で発売されています。
これに対し、必要表示内容を極小タックシールに記載して単品販売を可能にした「シンプルecoラベル」については 「全く形態が異なるラベルレスボトルで「こんな商品も出るのか」という驚きや楽しさも提供できた」と評しました。
「シンプルecoラベル」は、「おいしい水」に採用され「おいしい水 天然水 シンプルecoラベル」の商品名で 東日本の一部エリア限定でのテスト販売を経て、9月から全国販売されています。

ラベルレスボトルは、無糖飲料を中心に広がりをみせているほか、スーパーで4本入りのマルチパックなど まとめ買い需要を喚起したことでECチャネル以外での購買機会が拡大しているとのこと。
アサヒ飲料の調べによると、ラベルレスボトル市場はコロナ渦の在宅時間増加を背景にEC需要の拡大や飲料各社から 相次いでラベルレス商品が発売されたことで拡大傾向にあります。
この拡大の背景について社長は「ラベルをはがす手間がなくなることに加えて、世の中のことを真剣に考えなくてはいけな空気感が出てきている。
コロナ渦で環境に対する関心がますます高まっている。」とみておられます。
また、ラベルを無くすことでブランド認知がされにくくなる可能性については 「既にブランドが認知され「おおよそこうゆう商品」と分かるものについては大きな齟齬(そご)はない。
SNSをはじめとしたコミュニケーションツールも活用すれば十分補完できる」との見方を示されました。

~電力配線不要!通信配線不要!・・・アイリスオーヤマ、太陽光発電型セキュリティカメラを発売~

災害対策や防犯対策でこんなお悩みありませんか?
●CASE①・・・災害対策として防犯カメラを設置したいが配線工事ができない。
●CASE②・・・観測地点をリアルタイム配信して、地域住民や利用者に提供したい。
●CASE③・・・駐車場や農地など、屋外施設の犯罪を未然に防ぎたい。
→アイリスオーヤマの「太陽光発電型セキュリティカメラ」がすべて解決!!

配線不要だから、様々な場所で簡単に使えます。
地域の重要観測地点の状況監視と現地状況確認がその場でリアルタイムにできるため、有事の際の迅速な対応を可能にします。
★様々な重要観測地点
・河川の水位確認 ・土砂崩れ注意地点の監視 ・海岸の状況監視 ・倒木の危険性がある道路
・屋外駐車場 ・建設現場 ・屋外施設(ゴルフ場・観光施設等)・不法投棄の多い場所 ・農地

太陽光発電型セキュリティカメラの3つのメリット☝
●POINT①・・・フル充電で最大7日間のバッテリー駆動。
●POINT②・・・ヒーター搭載で寒冷地での故障を抑制。
●POINT③・・・遠隔地からリアルタイムに映像を確認。

~地球温暖化の現状・・・将来の地球は?~

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書によると、陸域と海上を合わせた世界平均地上気温は、 1880年から2012年の期間に0.85℃上昇しました。
最近30年の各10年間は、1850年以降どの10年間よりも高温を記録しています。

産業革命以来、人間は石油や石炭などの化石燃料を燃やしてエネルギーを取り出し、経済を成長させてきました。
その結果、大気中のCO2濃度は、産業革命前に比べて40%も増加し、 温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)の観測でも、増加傾向が見られます。

【地球温暖化のメカニズム】
太陽からのエネルギーで地上が温まる→地上から放射される熱を温室効果ガスが吸収・再放射して大気が温まる 温室効果ガスの濃度が上がると、温室効果がこれまでより強くなり、地上の温度が上昇する→これが地球温暖化

地球温暖化によるここ数十年の気候変動は、人間の生活や自然の生態系にさまざまな影響を与えています。
たとえば、氷河の融解や海面水位の変化、洪水や干ばつなどの影響、陸上や海の生態系への影響、 食料生産や健康など人間への影響が観測され始めています。
●気温の上昇
現在以上の温暖化対策をとらなかった場合、最高気温が30℃以上となる真夏日の日数は更に増加することが予想され、 21世紀末には、年間約103日、1年の3割近くが真夏日となります。
●海面水位の上昇
気候変動が及ぼす海面水位の上昇は、沿岸や低平地、小島に住む人々の暮らしに大きな影響を与えます。
台風による高潮、沿岸域の氾濫、海岸浸食による被害をより多く受けることになります。
●農作物への影響
食料生産への影響も現れてきます。
りんごは秋に色づきますが、その時期の気温が高いと色づきが悪くなったり遅くなったりします。
収穫時期は色づきの程度で判断するため、収穫時期に影響が出ます。

~日本の温室ガス7年連続減・・・2030年度「46%減」は困難なペース~

環境省は、2020年度の国内の温室効果ガス排出量が二酸化炭素(CO2)換算で 前年度比5.1%減の11億4900万トンだったと発表しました。
7年連続の減少で、1990年度の算定開始以来、3年連続で過去最少を更新しました。
現状のペースでは、2030年度までの削減目標「13年度比46%減」達成は困難な状況で、 同省は「一層の対策強化が必要だ」としています。

同省によると、2020年度の減少は新型コロナウイルス感染拡大による経済活動の停滞で、 産業部門などで排出量が減ったことが主な要因となりました。

主要な温室効果ガス、CO2の部門別排出量は、軒並み減少しました。
一方、家庭部門はテレワークが浸透するなどライフスタイルの変化で電力需要が伸び、 排出量は前年度から4.9%増加して1億6700万トンとなりました。

電源構成(総発電量に占める各電源の割合)では、再生可能エネルギーの割合は前年度1.7ポイント増の19.8%となりました。
10月に閣議決定した新たな「エネルギー基本計画」では、2030年度の再エネ割合を「36~38%」としましたが、 現状のペースで再エネ利用が拡大すれば達成が視野に入るといいます。

政府は、2030年までの温室効果ガス削減目標を従来の「同26%減」から大幅に引き上げました。
環境省の担当は「現状では2030年度目標の達成は容易ではない。各自治体で設置が容易な太陽光発電の再エネ拡大や 住宅の断熱化を相当なスピードで進めるなど、あらゆる対策を総動員する必要がある」と危機感を示されました。

~基幹物流施設で再エネ100%を実現・・・アスクル、グループの再エネ率57%に~

アスクルは、本社・物流センター・子会社を含めたグループ全体における使用電力の57%が再生可能エネルギーに切り替わったと発表されました。
アスクル最大の基幹物流センター「ASKUL Value Center 関西」へ100%の導入が完了し、 全面的に再エネのみでの運用が実現したことによるもの。
なお同施設における再エネの導入率は、7月時点で10%でした。

昨今の再エネ取引市場の動向を受け、環境価値のある電力を調達しやすい環境が整えられてきているとのこと。
同社においても高度自動化が進む「ASKUL Value Center 関西」において、 トラッキング付非化石証書を活用して再エネ100%の導入を実現されました。

同社は、脱炭素社会の実現に向けた取り組みとして、2016年に「2030年CO2ゼロチャレンジ」を宣言。
2030年までに事業所・物流センターからのCO2排出量をゼロに、 また物流センターから顧客に届ける車両からのCO2排出量をゼロにすることを目標にされています。
2017年には「RE100」と「EV100」に加盟しました。

今回、「ASKUL Value Center 関西」において再エネ100%の導入を実現したことで、 「RE100」に取り組み始めた2017年から約5年で、 本社・物流センター・子会社を含めたグループ全体の過半を占める電力が再生可能エネルギーに切り替わったとのこと◎

同社は今後も、事業成長と持続可能な地球環境の実現、そのどちらも叶える「エシカルeコマース」を目指し、 サプライチェーン全体におけるCO2削減に向けた取り組みを通じて、サステナブルな社会の実現に向けて着実に取り組んでいきます!!

~プロペラない風車、脱炭素で注目・・・変化球と同じ「マグナスカ」で発電~

プロペラがない風力発電機「マグナス式風車」の開発が進んでいます。
平たい羽根の代わりに自転する円柱が風を受け、強風下でも発電できるという特徴があります。
台風に襲われやすい離島の再生可能エネルギー電源として注目されています。

フィリピン北部のバタネス州。
1万5千人ほどが住むバタン島の丘に、変わった見た目の風車が建てられました。
高さは約20メートルあり、プロペラの代わりに円柱が二つ並んでいます。
東京のベンチャー企業「チャレナジー」が開発した「垂直軸型マグナス式風力発電機」とのこと。

野球の投手が投げるカーブやシュートが曲がるのと同じ「マグナス効果」の力で発電するのが特徴。
自転する球や円柱が風を受けると、回転方向が風と一致する側は空気の流れが速くなるが、反対側は遅くなり、この速度の差によって球や円柱の両側に圧力の差が生まれ、風の流れと垂直方向に風が働きます。
円柱を複数組み合わせれば、発電機とつながった軸を回すことができます。

風力発電は風が強いほど発電量が増えますが、強すぎると羽根が壊れる恐れがあります。
現在主流の3枚羽根のプロペラ式風車では、風速が秒速25メートル以上で運転を止める例が多いそうです。
一方、マグナス式は、風を受ける円柱の回転数をモーターで変えることで発生する力を制御できるため、 風が強いときは回転数を下げて強風の影響を受けにくくできるとのこと。
また、円柱の回転数を調整すれば、木の葉が揺れるほどの秒速4メートルの風にも対応できるほか、 プロペラ式より軸の回転が遅いため、風力発電の導入の妨げになっている騒音や、 鳥が巻き込まれるバードストライクを減らせるとも期待されています!

チャレナジーはこれまで、沖縄県の石垣島にマグナス式の発電機を設置して実際に発電させ、 円柱が3本だったのを2本にして軽量化した新型をフィリピンに設置されました。
円柱を回すのに必要な電力が減り、発電効率が高まるとのことで、執行役員の水元様は、 「フィリピンに設置後、アジアや中南米の国から問い合わせが来ている」と明かしています。

~資源循環型まちづくりへ・・・東急・東急電鉄・ブックオフ、実証実験を開始~

東急株式会社、東急電鉄株式会社、ブックオフグループホールディングス株式会社と、その子会社であるブックオフコーポレーション株式会社の4社は、「モノを捨てない」資源循環型まちづくりへの実証実験第1弾として、東急線の駅や車内などの鉄道施設で拾得されたお忘れ物のうち、法的に保管期間が過ぎ、東急電鉄が所有権を取得したものを、 ブックオフを通じてリユース品として再流通させる取り組みを開始します。
また、東急線沿線のお客様がより気軽にリユースを行える取り組みとして、 期間限定のブックオフ不要品買取イベントを武蔵小山駅直結のエモト武蔵小山で実施されます。

現状、東急線のお忘れ物は、遺失物法に則り適切に保管・管理し、お客様よりお問い合わせ頂いた場合は、 迅速にお返しできるよう努めていますが、持ち主が見つからず、法的に保管期間が過ぎたお忘れ物については、 やむを得ず廃棄物として処理しているそうです。
廃棄されるお忘れ物の量は、年間約25tにものぼる一方で、この中には傘や衣類、服飾雑貨やかばん類など、 物品として使用できるものが数多く含まれているとのこと。

本実証実験では、「なにげない日々が、みらいを動かすまち」をコンセプトとした資源循環型まちづくりに向け、 リユース・リサイクルに関するブックオフのノウハウを活用し、法的に保管期間の過ぎた東急線のお忘れ物を、 国内外のブックオフグループ店舗網を活用して再流通・再資源化させ、その環境負荷低減効果を検討します。
この結果をもとに、鉄道施設以外のお忘れ物などにも対象の拡大を検討します。
なお、本実証実験を通じて東急電鉄が得た収益は、再生可能エネルギー100%で走行する世田谷線、 SDGsトレインの電力購入などの環境配慮の取り組みに活用します。

ブックオフは、本不要品買取イベントを通じて、 より幅広い層のお客様が気軽に参加できるリユース文化を東急線沿線に広げていきます!!

~世界環境デー・・・スウェーデン、2022年の主催国に~

スウェーデン環境省は、2022年の世界国際デー(6月5日)の主催国がスウェーデンに決まったことを報じました。
1972年にストックホルムで開催された国連人間環境会議と同じテーマ「かけがえのない地球」のもと、持続可能で環境配慮型の生活様式へ移行する政策や選択肢を探られます。

世界環境デーは、同会議を契機に1974年から毎年開催されています。
国連環境計画(UNEP)が舵を取り、150ヶ国以上の政府のほか、企業、市民社会組織、各種機関などが参加します。
スウェーデンは、世界環境デーに加え、2022年6月2~3日に国連人間環境会議50周年を祝す国際会議「Stockholm+50」を開催し、SDGs達成及び新型コロナウイルス感染症(COVID-19)からの持続可能な回復を推進します。

UNEPのアンダーセン事務局長は、「スウェーデンは過去50年間に環境保護で大きく前進し、2045年までの排出実質ゼロ目標も掲げている。世界環境デーの主催は、これまでのリーダーシップと未来への意欲を反映したもの」と述べられました。

~今時の知ってて得する話・・・環境に優しい食品を選ぼう~

スーパーなどで食品を買う時、あなたはいつも何を基準にして選んでいますか?
「食べたいもの」「好きなもの」は当たり前ですが、もう一つ「環境に優しい食品かどうか」も、食品を選ぶ上での大事なポイントともいえます。
それでは一体、どのような食品が環境に優しい食品なのでしょうか。

1.産地がちかいもの
2.旬のもの
3.過剰包装でないもの
4.容器がプラスチックではないもの
5.農薬や化学肥料をなるべく使わないもの

1.産地が近いもの
野菜や肉、魚といった生鮮食品を選ぶ時に、同じ食品で産地が異なるもののどちらを選ぶか迷ったら、産地が近いものを選びます。
産地が近ければ近いほど輸送に必要な石油燃料(ガソリン)が少ないため、地球温暖化の原因とされるCO2の排出が少なくなります。
さらに輸送時間が短い分、風味や栄養が損なわれないフレッシュな状態で味わえます。

2.旬のもの
ハウス栽培や冷凍冷蔵の技術の進化とともに、1年を通じて、夏が旬のキュウリ、トマトなどをスーパーで見かけるようになりました。
けれどもハウス栽培は保温や夜間の照明のために、電気などの多くのエネルギーを必要とします。
例えば、キュウリを生産する場合、ハウス栽培のものは露地栽培より約5倍のエネルギーを消費するというデータも。
旬のものは価格が安く、栄養分もたっぷり含まれていますから、野菜は旬のものを選んで購入したいものですね。

3.過剰包装でないもの
実は、日本の家庭から出るごみの約4分の1は、包装によるものといわれています。
最近ではコンビニやデパ地下で弁当、総菜などを買って家庭で食べる「中食」ブームによって、包装や容器のごみが増える傾向にあります。
野菜や弁当を包むビニールや紙、加工品のプラスチック容器などが少ないものを選べば、その分ごみの量も減り、 わずらわしい分別の手間も省けます。
不要なごみは「はじめから家庭に持ち込まない」ことが第一です。

4.容器がプラスチックではないもの
ヨーグルトやアイスクリームなどの容器に使われているプラスチックは、燃やすと地球温暖化の原因といわれるCO2を排出してしまいます。
そのためプラスチック容器ではなく、紙製のものを選びたいです。
また、できれば購入時に付いてくるプラスチックスプーンも断るようにしましょう。

5.農薬や化学肥料をなるべく使わないもの
野菜や果物を栽培する時に使われる農薬や化学肥料は、土壌汚染や体の健康に影響を与える問題が指摘されています。
高温多湿の日本の気候風土では完全な無農薬、化学肥料不使用の有機栽培は難しいことも事実ですが、 なるべく農薬や化学肥料を控えたものを選んでみましょう。

私たちの身の回りには、環境に優しい食品がある一方で、そうではない(つまり、あまり環境に配慮がなされていない) 食品も流通しているため、「わざわざ環境に優しい食品を選んだところで、環境悪化に歯止めがかからないのでは?」と 思う人もいるかもしれませんが、いくら環境に優しいからといって、その食品を買う人がいなければ、いつかそれらの食品は売場から消えてしまいます。
逆にいえば、大勢の人が環境に優しい食品を選ぶようになれば、環境に配慮がされていない食品は生産されないようになる訳ですから、 私たちが買い物をすることは「環境に優しい食品を選びたい」という意思を伝える行動なのです!

~SDGsが掲げる自然災害対策・・・日々の暮らしの中で自然災害への意識を~

▼自然災害の種類とは?
異常な自然現象によっておこる自然災害には、以下の種類が挙げられます。
暴風/豪雨/豪雪/洪水/高潮/地震/津波/噴火
日本は世界の中でも自然災害が多い国です。
2000年から2009年におけるマグニチュード6.0以上の地震回数を見ると、世界でおこったうちの20.5%が日本でおきています。

▼SDGsが掲げる自然災害対策
自然災害への対策の中で、最近よく目にするのが「SDGs/持続可能な開発目標」です。
SDGsの目標は全部で17項目あり、その中に自然災害に関連する目標があります。
●気候変動に具体的な対策を
●海の豊かさを守ろう
●陸の豊かさも守ろう
このように文章だけで見ると難しい感じがしますが、このSDGsの取り組みは、私たちが日常生活の中でできることも含まれます。

▼日常の中でできる自然災害対策
最近では、地球温暖化への取り組みとして、「エコ」な活動も活発化しています。
コンビニやスーパーマーケットなどのお店でのビニール袋の有料化やプラスチックストローを廃止し、紙ストローを使用するカフェが出てきたりと自分の日常生活の中でも「エコ」が当たり前となってきています。
電気をこまめに消すことや省エネの家電を使用することも「エコ」の一つ。
私たちの生活にとって優しいことが、地球にも優しいことなんですね◎

▼日々の暮らしの中で自然災害への意識を
自然災害について改めて考え、日常生活の中でできる対策について触れてみました。
「最近、自然災害が増えてきたな。」とただ考えるのではなく、自分たちが送る便利な生活が自然災害の原因にもつながっていることを忘れてはいけません。
自然災害をマイナスに捉えるだけでなく、自分にとって嬉しいことが自然災害を防ぐことにつながっているということを意識してみると見え方が変わってきます。
いつどこでおこるか分からない自然災害。
自然と共存しながら「優しい」意識と行動をしてみませんか?

~おもちゃを持続可能素材に・・・マクドナルドのハッピーセット~

子どもたちが大好きなマクドナルドのハッピーセット。
1987年に登場してから、子どもたちを中心に常に人気を集めています。

2021年9月21日、マクドナルドはハッピーセットのおもちゃに使用されているプラスチックの削減を日本に含む全世界で実施すると発表されました。
2025年末までには、世界で販売されるハッピーセットのおもちゃを生物由来材料・植物由来材料・認証済み繊維など、より再生可能な材料・リサイクル材・認定済み資材から製造する意向で、そのために、化石資源由来の原料を使用したおもちゃの素材を段階的に変えていき、2018年と比較して、プラスチックの使用量を約90%削減することを目指すとのことです。
すでに、イギリスとアイルランド、フランスの店舗ではプラスチック製のおもちゃの提供を中止しており、企業としてプラスチックの使用量が約30%削減されました。

日本では、遊ばなくなったハッピーセットのおもちゃを店舗で回収し、店内で使用する緑色のトレイやリサイクルBOXに生まれ変わらせる「マックでおもちゃリサイクル」を2018年から実施し、2020年には年間約270万個のおもちゃを回収しました。
多くのおもちゃが姿を変え、今でもマクドナルドの店内で生き続けています。
また、ハッピーセットのおもちゃの選択肢として、プラスチックを使っていない絵本もしくは図鑑も選べるようになっているようです。

ハッピーセットが大切にしているのは、"子どもたちに夢中になって楽しんでもらいたい"という想い。
その想いを原動力に、これまでディズニーや話題のアニメキャラクターとコラボレーションしたおもちゃを開発してきました。
サステナブルな素材に移行してからも、その想いは変わらずに、より時代に合ったおもちゃを提供していかれます。

ハッピーセットのおもちゃがサステナブルな素材になることで、これまで環境問題に興味がなかった子どもたちも関心を抱きます。
まずは、身近に実施している「マックでおもちゃリサイクル」に親子で参加してみてもいいかもしれないですね。
使わなくなったおもちゃが店内で使用されている緑色のトレイに変身していると知ることが、サステナブルな行動をする次世代を育てるのではないでしょうか。

~Utteco(売ってエコ)Katteco(買ってエコ)・・・あなたのお得が地球を助けます~

姫路市食品ロス削減マッチングサービス「Utteco Katteco」は、市内のスーパーやパン屋などの小売店やレストランやカフェなどの飲食店から発生する食品ロスを少しでも減らして「ECOな都市・姫路」を推進するため、消費期限・賞味期限の迫る食品や生産・流通における規格外品など、廃棄になる可能性のある食品を通常価格よりも安価で販売する情報を発信し、消費者(ユーザー)はそれらの情報をもとに希望商品の注文予約がスマホやパソコンからできるフードシェアリングサービスです。

★「Utteco Katteco」の使い方★
【店舗(協力店)】
①姫路市公式アプリ「ひめじプラス」または姫路市HP内専用ページから簡単登録
②余った食材や売れ残りそうな食品を登録出品
③食品ロスを削減できてお店のPRや売上UPを達成!
【市民(ユーザー)】
①姫路市公式アプリ「ひめじプラス」または姫路市HP内専用ページから簡単登録
②お買い得な食品を見つけて購入予約
③食品ロスを削減できてお得な買い物も達成!

★「Utteco Katteco」のメリット★
【店舗(協力店)】
〇収益の確保につながる。
〇廃棄物処理費用を削減できる。
〇店のPRにつながる。
〇イメージアップにつながる。
【市民(ユーザー)】
〇食品を安く買える。
〇新しいお店を知ることができる。
〇気軽に社会貢献ができる。
〇食育推進につながる。

~木材活用 脱炭素で加速・・・不動産業界 環境配慮~

不動産業界で脱炭素の取り組みを加速するため木材を一段と活用する動きが目立ってきています。
住友不動産は戸建てのリフォーム事業で従来は廃棄していた木材を再利用する取り組みを始められました。
改築や新築時の二酸化炭素排出量の削減などにつながる環境配慮の姿勢を消費者にアピールして、需要取り組みを狙います。

住友不動産はこのほどリフォームサービス「新築そっくりさん」で木材の再利用を始められました。
従来、柱などの主要な構造材以外に使用している木材はリフォーム時に廃棄処分していましたが、顧客の同意を得られれば壁の内側の下地材などとして再利用するとのこと。
同社のリフォームは建て替えるよりも廃棄物の排出量が半分で済む特徴があります。
木材の再利用をさらに進めることで、リフォーム時の新たな資材の調達を減らせ、資材輸送時のCO2排出量も削減できると見込まれます。
同社は年1万棟の大規模リフォームを手掛けており、環境配慮のサービスとしても顧客にアピールしていく考えだそうです!

政府は4月、30年度の温暖化ガス排出量を13年度比で46%以上減らす目標を決められました。
住宅部門でも省エネルギー性能の向上や太陽光発電など再生可能エネルギーの導入などを加速する必要があり、コンクリートに比べて断熱性の高い木材の利用が住宅で一段と進む可能性があります。
ウッドショックが懸念されていることもあり、輸入材よりも環境負荷を低減できる国産材への注目も高まります。
脱炭素に貢献できる住宅は消費者からの支持も得やすいとみられ、今後も不動産各社で木材活用が進みそうですね!

~「メルカリ寄付」・・・「こどもクラブ」の活動を通して、SDGsへ貢献~

公益財団法人日本環境協会は、株式会社メルカリが実施する売上金を希望団体に寄付できる「メルカリ寄付」機能の寄付先団体に選定されました。
メルカリでは、社会貢献の一環として2020年9月から「メルカリ寄付」機能を実施しています。
この度SDGsで掲げられた「つくる責任・つかう責任」への貢献を目指し、新たな寄付先団体の公募を行った結果、サーキュラー・エコノミーや循環型社会の推進に取り組む団体の一つとして日本環境協会が選定されました。

日本環境協会はこの度の寄付を活用し、「こどもエコクラブ」をはじめとする全国の子どもたちが、エコマークのついている製品・サービスを探し、当該商品・サービスの写真を撮影・専用サイトに投稿するオンラインプログラム「エコマーク・クエスト」を企画、実施されます!

さて、エコマークがついた製品・サービスは約43,000点もありますが、店頭であまり意識して見たことがないという声も聞かれるようです。
また、子どもたちは自然や生き物には興味があるものの、日頃の生活で目にする製品の環境配慮やその内容について意識する機会は多くありませんよね。
そこで、エコマークがどのようなものにつけられているかを子どもたちに本プログラムを通して学んでもらいます。
子どもたちが活動することで、家族や友達など周りの人にも環境に配慮した消費活動に関心を深めてもらい、グリーンコンシューマーの育成に繋げるとのことです!

エコマークには再生資源(再生プラ、古紙など)を利活用した認定製品が多く、EUが進めるサーキュラー・エコノミー政策の中核である「資源循環」に直結しています。
また、商品の選択・消費によりグリーン市場を活性化することは、まさにサーキュラー・エコノミーの目指すところであることから、本活動を通じてSDGsの達成に貢献することが見込まれるようです。

~食べても安心?・・・タピオカの原料由来のレジ袋~

2019年3月、フィリピンの海岸に瀕死のクジラが打ちあがり、翌日に死んでいるのが確認されました。
このクジラの胃の中には、約40kgものプラスチックごみが溜まっていました。
プラスチックは消化不可能なので、胃の中に溜まり続け、栄養が取れなくなったことが「餓死」へ繋がる直接の死因とのことでした。

今回は、タピオカの原料であるキャッサバ芋を使用したプラスチック袋の代替品をご紹介します!
開発したのは、インドネシアの企業AVANI。
100%天然素材で、生物が摂取しても消化され、無害とされています。
約80℃のお湯の中では、ものの数分で溶けて跡形もなくなり、100日程度で土にも還るとのこと。
よって、マイクロプラスチックになることはありません!

昨今においては、環境問題への配慮から「生分解性プラスチック」の開発も進み、既に多く製品も世に出ているかと思いますが、海水中で生分解性するプラスチックはまだまだ少ないようです。
事実、冒頭でのフィリピンの海岸に打ちあがったクジラの胃の中からは、生分解性のプラスチックも見つかっています。
いかなる環境下でも生分解するプラスチックの開発が急務なのです。

プラスチックの存在自体が諸悪の根源だとは考えていませんが、プラスチックは20世紀最大の発明であると謳われることすらあり、その恩恵は計り知れません。
私たちは、正しくプラスチックを利用し、正しく廃棄及びリサイクルのルートに乗せる必要がありますね。

~あなたの取り組むエコライフ・・・暮らしの場面~

①自宅で取り組むエコライフ【居間・寝室編】
●適正温度設定で、エネルギーを節約!空気を循環したり、耐熱マットの利用も効果的!
●省エネ型の蛍光ランプを使用したことはありますか?
●殺虫剤は使用方法によっては危険なもの。安全な使用方法で、虫に厳しく人にやさしく。

②自宅で取り組むエコライフ【キッチン編】
●冷蔵庫は使用方法でも差が出ます。熱いものは冷ましてから、詰め込みすぎない、まめに設定温度を調節するなど。
●紙パックやトレイのリサイクル回収しているところがありますか?
●ため洗いと流し洗いの差は、予想以上に大きいです。

③自宅で取り組むエコライフ【水廻り編】
●あなたと水のいい関係。洗顔、歯磨き、朝のシャワーにどれだけ使用していますか?
●洗濯機の適正容量、適正水量は知っていますか?
●たっぷりの湯を張ったお風呂へじゃばーんと溢れさせていませんか?
●「混ぜるな危険!」と注意書きのある洗剤、混ぜなければ安全というわけではありません。

④買い物でするエコライフ
●エコマークなどの表示、あなたは気にしていますか?
●近所に量り売りやばら売りのお店はありますか?
●ずっと住む家だから、建材への化学物質使用状況や換気のチェックが欠かせません。
●オーガニック素材や無漂白のナチュラルテイストファッションはいかがですか?

⑤会社で取り組むエコライフ
●オフィスで使用する大量の用紙・・・何とかしたいですね。
●車の渋滞、嫌ですね。電車やバスでの交通が増えると有難いところ。

⑥休日にもエコライフ
●エコドライブって知っていますか?
●食べ放題のバイキング、ついつい取りすぎて残していませんか?
●もう着なくなった服、誰かの目に止まるでしょうか?
●飲み物の容器について、考えてみたことはありますか?
●流行のDIY。健康と環境にやさしい水性塗料をおすすめします!

~PM2.5の発生メカニズム・・・今後も続く状況に困惑~

PM2.5はいろいろなところから発生します。
PM2.5は人間の活動や土壌・火山灰などの自然からも発生します。

我が国においてPM2.5発生の原因として、よく知られた例としては中国からやってくる黄砂です。
日本で中国由来のPM2.5が問題として認識されたのは、2010年11月に長崎県において、PM2.5の異常値が観測されたことが発表されて以来であり、原因が中国から偏西風に乗ってやってくる黄砂だと分かったことにより、にわかにPM2.5の問題が注目されるようになりました。

中国から飛んでくるPM2.5は、日本の雨季である時期を除くと飛散は日本全国に及びます。
黄砂の飛来は北海道を超えてオホーツク海に及ぶことが気象庁により報告されています。
なお、2010年にアメリカ航空宇宙局(NASA)が発表したPM2.5の世界分布地図でも中国のPM2.5濃度が非常に高いことが分かります。

もちろん、近頃、日本の諸火山の活動が活発になっており、その噴火に伴うPM2.5も存在します。
更には昔と比べてきれいになったとはいえ、重油を始めとする化石燃料の燃焼に伴う排気ガスもPM2.5の原因です。
幹線道路から10m離れるとPM2.5は7%減少するという研究論文もあるほど自動車由来のPM2.5も無視することはできません。

また、更には高度な社会生活を送っている場所ばかりがPM2.5の汚染対象となるのではありません。
例えば、南米・アマゾンやボルネオの奥地でもPM2.5は観察されています。
これらの地域では焼畑農業が未だに行われており、この焼却灰がPM2.5となっています。
このように多様な原因、そして多様な国々から発生するPM2.5ですから、短期間のうち大幅に減少させることは難しく、今後もPM2.5問題は続くことが予想されています。

~東電、蓄電池AI最適制御システムを販売開始・・・インフォメティスのAIアルゴリズムで自家消費を最大化~

東京電力グループ株式会社エナジーゲートウェイとエナジーインフォマティクス事業に取り組むインフォメティス株式会社は、「蓄電池AI最適制御システム」を共同開発し、蓄電池メーカー向けに2021年2月25日より販売を開始されました。

2社は、Post-FITに伴う住宅用蓄電市場の拡大を受けて、蓄電池メーカー向けに「蓄電池AI最適制御システム」を開発。
電力センサーから集積した詳細な電力データをもとに、インフォメティスが開発するAIアルゴリズムを用いて家庭の太陽光発電量と電力消費需要量を高精度に予測し、家庭で契約している売買電の料金に応じて自家消費を最大化しながら、電気料金の最適化を行う蓄電池の自動制御サービスです。

■「蓄電池AI最適制御システム」の特長
1.蓄電池のAI最適制御機能
分電盤に設置する電力センサーが電気の使用を計測し、「Metis Engine」のAIアルゴリズムが日々の電気の使い方を学習、家庭の電気の使用量を予測します。
気象予報と連携し太陽光による発電量を予測し、発電量が使用量に満たないと予測された場合、電気料金の安い時間に充電するよう蓄電池を制御します。

2.蓄電池の稼働状況・エネルギー使用状況を「見える化」
専用のスマートフォンアプリが太陽光発電システムによる発電量・自家消費量・売買量や、家庭における電気の使用時間・消費量・家電の使用状況、蓄電システムによる充電量・放電量などといった電気の流れをわかりやすく表示し、かしこい暮らしをサポートします。
また、「家電のつけっぱなし」「電気の使い過ぎ」などの便利なお知らせ機能や、「気象警報」などの防災機能を搭載し、あんしんな暮らしをサポートします。

3.クラウド上で機能を提供し、ECHONET Life規格に対応したゲートウェイで制御
AI最適制御機能は、エナジーゲートウェイのloTプラットフォーム上で提供するため、市場状況の変化や新しい料金プランなどにも柔軟に対応し、常に最新の機能・サービスにアップデートします。
また、ECHONET Life規格と連携しているため、さまざまなメーカーの蓄電池に対応することが可能です。

使用している電力データをもとに解析を進めることで、的確に結果を生むことに繋がりますし、よりよい「蓄電池AI最適制御システム」となることを願っています!

~水大事典・・・水を汚さないための工夫~

-私たちが汚した水をきれいにするには、どれくらいの水が必要なのか?
貴重な水資源を守るために、水を汚さないための工夫も必要です。
水環境の主要な汚染源の一つに各家庭から出る排水があります。
生活雑排水も水質汚染において無視できない存在となっています。
屎尿と異なり、生活雑排水からの汚染負荷は工夫すれば減らすこともできます。
浄化槽や下水処理場の処理能力には限界があるので、家庭からの負荷を減らすことも大切です。

生活雑排水は台所、洗濯、風呂などから排水される水をいいますが、なかでも特に水を汚しているのが台所の排水です。
台所排水には、食品の食べ残しや残りかすが含まれ(有機物)、水中の微生物はこの有機物を餌にしてエネルギーを得ています。
その際、水中の酸素が使われるため、有機物が多いほど、酸素使用量も増えることになります。
場合によっては水中の酸素が欠乏し、魚などの生物が棲めない状態になってしまいます。

<台所から出る汚水別・魚が棲める水質に戻すために必要な水量> ※浴槽1杯=200ℓで表示
●みそ汁1杯(200㎖)→1600ℓ(浴槽8杯分)
●牛乳コップ1杯(180㎖)→2800ℓ(浴槽14杯分)
●ラーメンの汁(300㎖)→1600ℓ(浴槽8杯分)
●天ぷら油(500㎖)→150000ℓ(浴槽750杯分)

-水を汚さないために、私たちができること
生活排水による水質汚濁を防止し、水源をきれいに保つためには、私たち一人ひとりの日々の心がけが不可欠です。
東京都での、家庭で実践できる生活排水対策として挙げている「雑排水の汚濁負荷削減指針」を参考にして、自身のできることから始めてみましょう!

【雑排水の汚濁負荷削減指針】
1)台所からの汚濁負荷の削減
①調理くずや食べ残しは、くずとりネットなどで回収して流さないように努めること。
②食器や鍋などのひどい汚れや油は、紙などで拭いてから洗うように努めること。
③みそ汁やめん汁などは、残して捨てることのない量を作るよう努めること。
④使えなくなった油は、流しに流さないように努めること。
⑤台所から出るごみを紛砕して水に流すディスポーザーを使用しないこと。
2)洗濯からの汚濁負荷の削減
①洗濯は生分解性の高い石けんや無リン洗剤を適量使うよう努めること。
②洗濯は糸くずを取る糸くずフィルターを付けるよう努めること。
3)側溝からの汚濁負荷の削減
①家の前の側溝には、ごみを捨てないこと。
②側溝の清掃をするよう努めること。
4)河川への汚濁負荷の削減
①河川には家庭から出る廃液やごみを捨てないこと。

~今、私たちができること「6R」・・・未来の地球のために~

プラスチックごみによる海洋汚染を食い止めるために、どんな対策が進んでいるのでしょう。
スターバックスが2020年末までに全世界の店舗でプラスチック製のストローを廃止することを発表したり、コカ・コーラやスウェーデンのアパレル企業のH&M、フランスの化粧品メーカーであるロレアルなど、約250の組織・団体が2025年までにプラスチックごみをゼロにする共同宣言に署名したりと対策に乗り出す企業が世界的に増えています。
署名した企業・団体は、2025年までに商品のプラスチック包装を全て再利用、リサイクル、たい肥化できるものに変更する予定とのこと。
日本でも環境省「プラスチック資源循環戦略」では、2030年までにワンウェイ(使い捨て)プラスチックの排出量を累積で25%抑制する目標を掲げています。

私たちはどんなことができるのでしょう。キーワードになるのが「6R」です。
どれも毎日の生活の中で実行できることばかりなので、どんなことから始められるのか見ていきましょう!!

「6R」とは・・・
【R】ECYCLE(リサイクル)再資源化する
自治体のルールを守ってごみ出しをしましょう。
きちんと分別することで再資源化することができます。
食品包装容器などを出すときは、きちんと洗って出すことも大切です。

【R】EDUCE(リデュース)発生を抑制する
マイバッグを持つ、マイボトルを持つことなどで、新たなプラスチックごみの発生を抑えましょう。
何かを購入する前に、すでに持っているもので代用できないかをよく考えることも大切です。

【R】EUSE(リユース)再使用する
詰替商品を購入するなど、繰り返し使用可能なものや方法を選びましょう。
家電や家具などをフリーマーケットなどで必要としている人に譲るのも一つの方法です。

【R】EFUSE(リフューズ)受け取らない
レジ袋、ヨーグルトやアイスクリームのスプーン、弁当の箸、飲み物のストローなど、不要な場合は断る勇気を持ちましょう。

【R】ETURN(リターン)回収する
外出先やイベントで出たごみは持ち帰りましょう。
持ち帰ることを前提にすることで、ごみを増やさない容器を選ぶ、使い切る量にするなどの工夫も生まれます。

【R】ECOVER(リカバー)回復する
道に捨てられたプラスチックごみを拾う、海岸や河川の清掃活動に参加するなど、身の回りからクリーンな環境を回復するための活動を始めましょう。

~「Green Software Foundation」・・・NTTデータの活動~

NTTデータは、ソフトウェア開発などを通じて二酸化炭素の排出削減に取り組む「Green Software Foundation」にStreering Member(運営メンバー)として参画したことを発表されました。
Green Software Foundationは、MicrosoftやGitHub、Accenture、ThoughtWorksが設立したThe Linux Foundation配下の非営利団体。
Streering Memberは、設立に携わった4社とGlobant、NTTデータの計6社とのこと。

Green Software Foundationは、ソフトウェアがITシステム全体の二酸化炭素の排出にどのように、どの程度影響しているのかといった可視化とその方法、目標削減量などの指標の策定、排出削減に貢献するソフトウェア開発のベストプラクティスなどについて検討や議論、業界への成果の反映に取り組み、ユーザーを含めた業界全体の普及・啓発活動を推進されます。

NTTデータは、2050年にカーボンニュートラルの実現を目指すとする「NTT DATA Carbon-neutral Vision 2050」を策定しており、ソフトウェアおよびシステム開発での二酸化炭素の排出削減の為に、ワーキンググループの情報提供などにも取り組まれます。
※カーボンニュートラル・・・排出量の削減あるいは実質ゼロ

排出量削減の努力が適切に反映される基準作りを進めることでソフトウェアのグリーン化に関する世界基準の策定を充実化できると考えており、これらを通じて団体の取り組みをグローバルレベルでけん引するとし、成果を顧客環境での運用時環境負荷低減や社会インフラへの適用に繋げたいとのこと。

ソフトウェアによる二酸化炭素の排出削減としては、例えば、最小のディスクアクセスで正確な処理を実行できるシンプルかつ再現性の高いコードなど、ソフトウェア品質向上の観点での取り組みや成果を応用できるほか、IaaSでは省電力設計プロセッサーを採用したインスタンスメニューなども広がり始めており、ソフトウェアにはハードウェアの節電能力を最大限に引き出す役割も期待されています!!

~夢の技術挑む・・・細菌で分解・炭素に「変身」~

●ペットボトル
ペットボトルの材料となるポリエチレンテレフタレート(PET)を分解する細菌「イデオネラ・サカイエンシス」
特殊な酵素を出してPETの分子を分解し、栄養分として取り込んで増殖します。
2016年に米科学誌サイエンスに発表し、世界中の研究チームが応用研究に着手、関連論文を発表し始め、その中でも中国チームによる新たな論文が掲載され、PET分解酵素を改良して、分解能力を高めたうえで熱に強くしたとのこと。
海外では材料と資金をかけて、驚くべきスピードで研究が進んでおり、プラごみの問題を根底から解決するような新技術に繋がって欲しいと期待されています。
この発見された細菌が世界を変えるかもしれないですね。

●紙おむつ
比較的低い温度で加熱する「熱分解」という方法で、プラごみから炭素を分離してリサイクルしようという試みがあり、紙おむつを製造・販売する花王は、京都大と共同で、紙おむつのリサイクル研究を開始されました。
紙おむつはプラスチックとパルプなどでできており、プラスチックは350度を超えると有害物質を含むガスが出やすくなる為、それより低い300度程度で数時間加熱すると水分が飛んで体積が減り、黒い粉末の炭素素材となるそう。
今のところ、純度を黒鉛並に高めれば、電池の材料などに使える可能性があるとのことで、純度が低くても活性炭として緑化などに利用できます。
紙おむつは排泄物を含めると重量が約3倍となり、年間200万トン以上が家庭ごみとして焼却処分されています。
今後、保育施設にリサイクル装置を配備し、配置することにより、プラごみだけでなく生ごみも処理可能となり、リサイクルの有効な手段となるはずと花王リサイクル科学研究センターの研究員は話されています。

夢の技術が現実となるよう、今後の活動に期待したいですね◎

~若者環境アクションin姫路・・・若い世代の声を街頭から届ける~

兵庫県内の高校生たちが一から企画した「若者環境アクションin姫路」がJR姫路駅北側周辺で開かれました。
地球温暖化や環境問題に広く関心を持ってもらおうと、自作した啓発チラシを配りながら、若い世代の声を街頭から届けます。

発案したのは、夢前高校生。
中学3年生の頃、地球温暖化をテーマに各地で啓発運動を展開する環境活動家・谷口たかひささんが姫路で開いた催しに参加し、地球温暖化の影響が表れ始めた現状に危機感を抱いたとのこと。

「未来を守るには、次世代を担う若者が声を上げる必要があると感じた」と昨年、地球温暖化の解決策を考える県主催のプロジェクトにも参加されました。
同級生と環境に配慮した「エシカル消費」を呼び掛ける委員会を校内に立ち上げるなど、積極的に活動を続けられています!

今回の企画には、同級生や活動を通じて知り合った県内の高校生約10人も携わります。
海面上昇や食糧危機など地球が直面する課題について訴えられます。
各自で実践できる取り組みとして、地産地消やごみの減量、フェアレードの推進なども呼び掛けます。
「環境問題を自分事として考えてもらうきっかけになれば」と話されているそうです。
若者が積極的に地球環境について調査したり、啓発活動を実施して頂けることは、とても嬉しいことですね!

~「バイオプラ」地球に優しく・・・プラスチックごみ対策 何か良い方法は?~

プラスチックごみによる環境汚染が問題視される中、環境に優しいプラスチックを扱う企業の団体「日本バイオプラスチック協会」で、業界の取り組みについて聞きました。

世界で年間に使用されるプラスチックの量はどれくらいか知っていますか?
なんと4億トンもの量で、そのうち日本では1100万トンが使用されているそう。
加工が簡単で軽量だから運搬にも便利なので、需要は増えるばかりとのこと。
しかし、普通のプラスチックは石油から作られている為、放置されると分解せずにいつまでも自然界に残り、また、焼却処理すれば二酸化炭素を出し、地球温暖化の原因に・・・

そこでバイオプラスチックの出番!!これは、自然界の微生物によって分解される「生分解性プラスチック」と再生可能な植物由来の材料で作られた「バイオマスプラスチック」の総称です。
生分解性プラは、コンポストや土中などで一定の時間がたつと、微生物の働きで最終的に水と二酸化炭素に分解されるようで、「グリーンプラスチック」とも呼ばれています。
バイオマスプラは、トウモロコシ油などもともと自然の中に存在していた材料などを化学合成して作られる為、燃焼時に排出される二酸化炭素は「ゼロ」とカウントされます。

協会では、自然に還る「グリーンプラ」と自然から生まれた「バイオマスプラ」の認証制度を作っており、一定の基準に適合した製品には、それぞれ分かるようにマークが表示するというもの。
私たち消費者もバイオプラの認証マークのある製品を購入したり、バイオプラのレジ袋を使用するお店を選んで買い物することで、環境保護に協力出来ます◎
プラごみの問題では、海に流れ込んで環境を汚したり、海の生き物が飲み込むなどして苦しんだりしていることに懸念が広がっています。
海で確実に分解される生分解性プラスチックの研究開発が進んで、将来、海のプラごみの削減に繋がるといいですね。

~訴える壁・・・脱プラの現状~

「もう受け入れの限界。現場は切羽詰まった状況です。」高さ5メートルに積み上げられた廃プラスチックの壁を前に、廃棄物処理業「東港金属」の社長は厳しい表情を見せられました。

昨年末、廃プラの主な輸出先だった中国が輸入規制に転じたため、国内の業者の間で在庫量が急増。
処理が追いつかない事態となっているようです。
同社が焼却を頼る施設もパンク状態で、受け入れ先は全国へ広げた結果、輸送コストがかさみ、処理費を何度も値上げする現状になったとのこと。
「今までは中国に運ぶだけで良かった。ゴミの出し方を考え直すときが来ている。」と危機感を示されました。

国際的に廃プラによる環境汚染が問題となり、国内でも脱プラスチック社会を目指す動きが広がりを見せています。
飲食チェーンなどが次々とプラスチック製ストローの提供中止を決める中、2016年からアルミ製ストローを生産する「関川鋼販」では、今年に入って販売数が急増しました。
社長は「当初は相手にされなかったが、今は月に2万本。攻勢を強めたい。」とのこと。
自動車用品の「ミラリード」は植物などの有機物を原料とするバイオマスプラスチック工場を完成させ、早くも工場の増設を計画されています。

消費者の意識も変わりつつあり、レジ袋の有料化に優先的に取り組む富山県では、実施店でのマイバッグ持参率は95%に達し、約14億枚のレジ袋を削減。
マイバッグ運動を推進する同県婦人会の会長は「レジ袋を貰うのは恥ずかしいことになった。意識が変われば、無駄を減らせる。」と話されました。
マイバッグ持参が当たり前になりつつある世の中、それぞれ個々の意識が大切ですね!!

~SDGs、持続可能な社会の実現に向けて・・・未来の地球と人々のくらしを守るために~

トヨタは、商品を使用するお客様の幸せを、その仕事に関わるすべての人の幸せを願い、様々なモノやサービスをお届けしておられます。
それは、創業以来変わらない考え方で「SDGs(エスディージーズ)」の精神そのもの。

トヨタに働く一人ひとりが地球環境も含めた人々の幸せに繋がる行動を起こすこと、それをトヨタは「幸せの量産」と考え、自分以外の誰かに、世の中に、未来にお届けされています。
世界が目指すSDGsが達成される為、トヨタも色々な取り組みをしています。

-取り組みの事例-
吸い込んだ空気をきれいにして戻す 燃料電池自動車「MIRAI」
水素と空気中の酸素を使用して電気を作り走る燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」は、走るときにはCO2を出さず、発生するのは水だけです。
また、電気を作る為に吸い込んだ空気を吸い込んだときよりきれいにして空気中に戻します!!
作った電気は、災害などによる停電時に、避難所や家庭などでも使用することが可能。
MIRAIの燃料電池自動車の技術は、色々なものの動力源に活用でき、バス、フォークリフト、トラックなどの分野で活躍したり、さらに船舶や鉄道にも応用しようとしているとのこと。
トヨタは、これらの開発した技術の特許を使用する権利を無償で提供したり、技術サポートなどをすることで世界の皆と地球温暖化の抑制に貢献したいと考えられています◎

インターネットなどを活用して車と情報をやり取りできる技術、自動化、電動化などの新しい技術分野にも一層力を入れ、今までと違うすべての人が自由に移動できる会社の実現に向けて大きく変わろうとしております。
この先ずっと誰もが安全で環境にやさしく、住みやすい社会の実現に繋がるとトヨタは信じています。
自社だけでなく、皆で歩み寄って頑張ろうとする姿勢がとても素敵ですね!!

~サステナブルファッション・・・おしゃれ 環境に優しく~

環境に配慮した「サステナブル(持続可能な)ファッション」の推進に向けた取り組みが広がっています。
メーカーが消費者に長く着続けるよう促したり、再生した服の販売を強化したり、国も啓発活動などを通して後押ししています。

米アウトドアウェアメーカー・パタゴニア日本支社は、自社製品の古着を販売する期間限定のポップアップストアをされています。
購入回数は1回2着までとし、店内では補修の実演も行っているとのことで、補修の実演を見て、長く着続けることに関心を持ち、依頼する人も増えているとか☆
同社は、商品を長く使用して貰う「Worn Wear」の取り組みを進めており、購入者に手入れの方法を教え、補修も受け付けています。
「責任ある消費」を考えてもらう狙いで、「必要ないモノは購入しないで」とも呼び掛けられます。

百貨店の高島屋は、回収した服から再生したポリエステル糸を使用したTシャツやジャケットなどを「再生し続ける服。」と銘打って販売されており、今後、衣類の回収キャンペーンも行う予定とのこと。

消費者庁と経済産業省、環境省はサステナブルファッション推進に向けた連携会議を設立。
衣服を廃棄するファッションロスの削減や消費者の意識改革などに向け、働きかけることを確認しました。
井上消費者相は「よりサステナブルな製品を購入する消費行動が広まれば、事業者の意識も変わり、社会を変えることに繋がる」と強調されます。
衣類の回収・リサイクルシステムの環境整備や、著名人を起用した啓発活動などを行い、消費者庁は特設サイトで「補修で長く着られるようにする」「古着の回収サービスを利用する」など、衣服の購入から処分までの18の行動のヒントも紹介されています♪

日本総合研究所の石田健太さんは、「取組は大企業だけでなく、中小企業も参加できるなど、誰も取り残さないものでないといけない。消費者もサステナブルファッションを難しいものと考えず、環境への配慮もデザインや価格と同様、購入の際の判断材料として捉え、自分のできることから始めることが大切だ」と話されておりました。
ファッション業界でも環境配慮へ向けて、着々と取り組みが進んでいますね!!

~使い捨てプラ削減やアップサイクル・・・会社それぞれの環境への努力~

現在、地球環境問題は日々深刻であり、一人ひとりの意識や行動が影響されています。
そんな中、会社それぞれの環境への配慮や努力をご紹介します。

●ローソン
ローソンは容器に使用するプラスチックの削減を図る目的で、一部店舗において、フタ付きの容器を持参しておでんを購入した利用客に、店内販売する調理済のおでん(セルフ販売を除く)を5個購入ごとに39円引きで販売する「おでん鍋割セール」を開始。
ローソンのおでんは、16時~23時の夕夜間の販売比率が約6割と高く、揚げ物惣菜やカット野菜、酒類などとともに、幅広い年代の利用者が夕食やおつまみ用に購入しているとのこと。

同社はこれまで様々なプラスチック削減の取り組みを進めてきました。
店内淹れたてコーヒー「MACHI ca'fe(マチカフェ)」のアイス用カップを紙容器へ変更したほか、店内調理「まちかど厨房」の一部弁当を紙容器へ変更。
また、ナチュラルローソンの一部店舗での量り売りの実施、「MACHI ca'fe(マチカフェ)」でタンブラー購入を促進する割引セールなども実施。

これらのことが環境問題にどれだけ影響しているかは分からないが、何事も提案、そして行動に移す取り組みが出来ていて凄いですね!!

●伊藤園
伊藤園は同社独自の「茶殻リサイクルシステム」を活用し、茶殻をアップサイクルしたお茶由来の「茶殻染色剤」を開発されました。
「茶殻染色剤」は、緑茶飲料の製造時に排出される茶殻を原料とし、生地の加工工程において使用する染色剤。
同社によると、「茶殻染色剤」で加工した製品は、茶殻に含まれる緑茶成分のカテキンにより、抗菌・消臭効果を備えているほか、緑茶成分に含まれるタンニン(カテキンなど)の働きにより、革製品の製造で不可欠な鞣し工程において原料皮の防腐性を高め、変形を抑える鞣剤として活用できるとのこと。

同社は今後もお茶の持つ可能性を追求し、「お茶をお客様の身近な製品へ活用する」というコンセプトのもと、環境にやさしい製品の研究開発を通じて、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいかれます。

アップサイクルにかかる経費などはありますが、社会貢献している企業として注目を浴び、他企業からのお手本ともなる経費以上の効果が得られるのではないかと思われます!!

~植物肉 じわり食卓に・・・健康・環境意識映す~

イオンスタイル品川シーサイド店の精肉売り場には、大豆由来の植物肉が並んでいました。
首都圏の1都3県で販売を始めたプライベートブランドの商品でミンチやハンバーグなど3品目を扱います。
イオンリテールによると、購入者の中心は30~40代で、売れ行きは計画通りに遂行とのこと。
消費者の健康・環境志向を背景に植物肉の市場は拡大しています。
加工食品が中心だった植物肉は食感や味わいが向上し、イオンのように精肉タイプの品ぞろえも拡大。
これにより料理教室など関連ビジネスの裾野が広がっています。

一般社団法人の日本ソイフードマイスター協会では、月2回のペースで開催する植物肉を使用したオンライン料理教室が毎回、満員となるほどの人気ぶり。
代表理事は、「従来はベジタリアンが中心だったが、最近は環境への意識が高い消費者の受講が増えた」とのこと。
受講生は30~50代が中心で、植物肉を使用したレパートリーを増やすために受講するケースが目立っており、これまで興味が無かった消費者も食事の選択肢として植物肉を選ぶようになったとみています。

大豆など植物性たんぱく質が由来の「植物肉」を生活に取り入れる消費者は増えており、大手スーパーのイオンなどが精肉コーナーで扱い始めたことで関心が広がっているようです。
市場規模はまだ小さいものの、環境負荷への配慮や健康意識の高まりを背景にじわりと身近な存在になりつつあります。

~キャンパスの農地や林をスッキリ・・・エコ除草「ヤギ部」が実験~

淡路島にある兵庫県立大学の淡路緑景観キャンパスでは、2020年から2頭のヤギが「草刈り」を担っています。
造園や環境保全の人材を育成する専門職大学院、緑環境景観マネジメント研究科の学生たちが、課外活動の一環として飼育を始め、グループの通称は「ヤギ部」。
ガソリンや電気で動く草刈機と異なり、環境に優しいとのこと。
ノウハウを積み上げ、将来的には学外での活用を目指されています。

同キャンパスには農地や実習林が広がり、敷地面積は約37㌶。
草刈りが必要な場所も多いですが、ゆきちゃん(3歳)・こゆきちゃん(2歳)の親子を連れていけば、ムシャムシャと胃袋に収めてくれるそう。
担当の講師は「学生にとっても、人間と自然の付き合い方を考えるきっかけとなるのでは」と話します。

ヤギによる除草は、農家や公園での応用も期待されています。
既に島内の農家に2頭を時折貸し出し、休耕田の整備に活用しているようで、ヤギは急斜面でも動けるため、淡路島に多い棚田での除草も可能。
刈った草を集めたり、焼却したりする労力もかからず、公園などでは、集客面でプラスになる可能性もあります。
もっとも思い通りにならないこともあるようで、ヤギたちは「偏食家」で、一部の植物だけが残ってしまうことも・・・
「ヤギ部」の部長は「朝来てみたら脱走していたことが2回ほどあった」と苦笑い。

ヤギと人間双方にとって、負担の少ない方法を目下、模索中です。
人間のメリットだけでなく、ヤギにとってもプラスであるのであれば、嬉しいことですよね。

~メタノール増産設備の増強・・・カーボンリサイクルを実現~

三井物産株式会社と米国の化学品大手企業のCelanese Corporationが折半で出資、設立した「Fairway Methanol LLC(フェアウェイメタノール社)」は、周辺プラントから排出される二酸化炭素(CO2)を原料として購入(最大で年間約18万トン)、有効利用してメタノールを増産(年間約13万トン)するために設備の増強を決定しました。

今回の設備の増強は、既存の工場能力を最大限に有効活用したもので、増設分の原料には周辺工場から排出される二酸化炭素を使用されます。
二酸化炭素を分離・有効利用するCCU(Carbon Capture and Utilization)の取り組みの一つで、二酸化炭素を資源と捉え素材や燃料に再利用することで、大気中への排出を抑制するカーボンリサイクルを実現するものとのこと。

メタノールは住宅建材、自動車・エレクトロニクス用高機能樹脂、医薬品用途など、様々な産業の基礎原料として今後も安定的な需要の伸長が見込まれています。
また、昨今では、二酸化炭素を原料とした基幹化学物質としても注目が高まっています。
三井物産は、メタノールのトレーディング事業にも長く従事しており、製造面でも今回増設を行う北米での事業に加え、サウジアラビアでも製造事業へ参画しているのだとか。

三井物産は、メタノールの安定供給を通じて幅広い産業の発展、持続可能な社会の実現、また、中期経営計画で目標に掲げた2050年のNet-Zero Emissionsの達成に向けて、既存事業と、そこで培ったノウハウを活かして脱炭素社会実現に向けた取り組みを進めていきます。

~CO2排出量を実質ゼロへ・・・再生可能エネルギーなどを活用~

再生可能エネルギーなどを活用して、電力とガスの両方で二酸化炭素の排出量を実質的にゼロにする新しいショッピングモールが、埼玉県にオープンしました。
政府が温室効果ガスの排出ゼロを目指す中、商業施設の間でも脱炭素の取り組みが活発になっています。

埼玉県川口市にオープンした「イオンモール川口」は、使用電力を実質的に再生可能エネルギーで発電された電力ですべてまかなっています。
また、空調で使う都市ガスは、天然ガスの採掘などの過程で排出される温室効果ガスを植林活動などで相殺した「カーボンニュートラル都市ガス」を使い、会社では電気、ガスの両方で実質的に脱炭素を実現したとしています。
イオンモール開発本部の佐藤雅哉担当部長は、「新たな取り組みで環境に貢献できることに意義があり、省エネと組み合わせて進めていきたい」と話しています。

商業施設ではコンビニ大手のセブンイレブンが、今月から首都圏の40店舗で、NTTグループから太陽光による電力の供給を受けているほか、コーヒーチェーン大手のスターバックスも国内の店舗の2割あたるおよそ350店で、再生可能エネルギーによる電力に切り替える計画で、生活に身近な店舗で脱炭素の動きが広がっています。

~脱炭素へ発車オーライ・・・神姫バス 燃料電池車、来月運行~

神姫バス(姫路市)は、世界遺産・姫路城の周辺などを巡る路線に、水素を使用して走る燃料電池バス1台を導入されました。
政府が掲げる2050年までの「脱炭素社会」の実現に合わせて購入したもので、燃料電池バスの定期運行は西日本で初めてとのことです。

トヨタ自動車が販売している「SORA」で、燃料の水素と空気中の酸素を化学反応させて発電し、モーターを回して走行します。
排ガスを出さないことから、「究極のエコカー」とも呼ばれ、従来のディーゼル車と比較すると、二酸化炭素の排出量を1台あたり年間約40トン減らせます!!

燃料の水素は、岩谷産業(大阪市)などが近く飾磨区に開設する水素ステーションで充てんします。
満タンにすると約200キロの走行が可能で、姫路駅から姫路城付近を経由して、書写山円教寺麓の書写駅までの路線と、姫路駅から市役所へ向かう路線などで運行されます。
車内には計12個のコンセントがあり、災害時の非常電源としても活用出来るとのこと。

神姫バスは路線バスの車両を約550台所有しており、うち約500台がディーゼル車、約50台がディーゼルと電気のハイブリッド車であり、今後は電気バスの購入も検討する予定。
「環境への負荷を減らせる車両を導入することで、持続可能な社会の実現を目指したい」とされています。

~使用済紙おむつの炭素化リサイクルシステム・・花王と京大、実証実験を開始~

花王株式会社と国立大学法人京都大学は、「使用済紙おむつの炭素化リサイクルシステム」の確立に向け、花王サニタリープロダクツ愛媛のある愛媛県西条市の協力のもと、実証実験を開始します。
実証実験を通して、使用済紙おむつを炭素素材へ変換し、CO2排出量削減による環境負荷低減に貢献。
今後、紙おむつを炭素化した素材の産業利用を進めると共に、空気・水環境の浄化、植物の育成促進への活用など地球環境改善につながる研究技術開発をさらに推進していかれます。
リサイクルシステムの社会実装は、2025年以降を予定されています。

使用済紙おむつは、現在、年間200万トン以上がごみとして主に焼却処理されており、燃えるごみの4~6%を占めると言われています。
また、多くの水分を吸収しているため、焼却炉の燃焼効率を悪化させる原因となっているケースもあります。
今後、高齢化による大人用紙おむつの使用量増加に伴いごみの量が増え、環境に与える影響が大きくなると予想されており、有効なリサイクル技術の確立が期待されている一方で、実現には多くの課題がありますよね。
主な課題として、①使用済紙おむつは排泄物を含み、2~4倍の重量になるため、保管・回収・運搬時にかさばる、悪臭の発生など衛生面に関する問題があり、頻繁な回収が必要。
②リサイクルするためには、構成素材を種類ごとに分離する必要がありますが、紙おむつはパルプと多種のプラスチックで構成されており、種類ごとの分離が技術的に難しい側面がある。

新しい取り組みにチャレンジすることに伴い、課題が出てきてしまいますが、人間が創り出す地球環境、逃げずに向き合いながら進んでいきたいですね。

~美しい森と水と土を守るために・・・㈱ピエトロのSDGs~

㈱ピエトロは創業以来、パスタ・ドレッシング等を通して皆様に「おいしさ」と「健康」をお届けする活動を行ってきました。
創業者が掲げた、食を通して世界中の人々に「おいしさと笑顔を届けたい」という想いは、食育活動をはじめ、環境問題や地域社会等への貢献にも繋がっているとのこと。
持続可能な社会や企業の継続的な成長を実現するための「ピエトロらしいSDGs」のキーワードとして、経営基本方針にもある「おいしさ」と「健康」を中心に据え、以下の4つの行動指針を掲げられています。

A.子どもたちの明るい未来のために
B.美しい森と水と土を守るために
C.地元九州への恩返し
D.社員の幸せな未来に向けて
以上の中から、今回はB.についてお話していきましょう。

B.美しい森と水と土を守るために
①レストラン 地球にやさしい「紙おもちゃ」の良さを
・「キッズメニュー」があるレストラン店舗で、お子様にプレゼントしている「おもちゃ」をプラスチック製から紙製に変更。
②環境に配慮した、地球にやさしい包材資材への変更
・テイクアウトやお買上げ商品を、ポリ袋から「紙バック」に切替中。
その他にも植物性バイオマス素材配合の環境配慮型プラスチック袋を採用し、さらに、冷凍食品やレトルトパスタソースの紙製の外箱などの素材を「FSC認証」を取得したものへ順次切り替えを行っている。
③環境に配慮したストローや食器の導入
・レストランとファストフードでは、ストローをプラスチック製から間伐された竹を使用した竹製ストローに順次変更し、スープショップ&カフェにおいても、不要な食器を粘土に戻し、リサイクルした作られる「RE食器」を使用するなど環境に配慮した取り組みを続けている。
④ボトル軽量化によるプラスチックの削減
・「ピエトロドレッシング和風しょうゆ」をはじめとする280mlシリーズは、ボトルの軽量化によるプラスチック使用量の削減に取り組んでおり、1本あたり2.2gの軽量化を実現すると共に、品質維持の為の遮光性向上を図り、使いやすい形状となった。
⑤温かみのあるエコ素材
竹箸の導入 ・直営レストランでは、プラスチック製のお箸から野菜をつかみやすい「竹箸」に変更。
竹は成長が早く、箸に加工するまでの期間が短いサスティナブルな素材であり、脱プラにも繋がる。

ピエトログループは、社会の一員として社会・環境活動に積極的に取り組んでいます。
これからも、「食の大切さ」を伝えるための食育活動や、資源リサイクルなどの環境に配慮した企業活動を通して、豊かな社会の実現に貢献されるとのことで、素晴らしい企業ですね!!

~海洋プラスチックごみの問題・・・解決に向けて私たちができること~

【海に大量に流れ込むプラスチック】
海に年間少なくとも800万トンものプラスチックごみが流れ込んでいて、これをジャンボジェット機の機体の重さに換算すると、1年間に5万機分の重さのごみを海に捨てていることになります。
海には既に1億5,000万トンものプラスチックごみがあり、2050年にはそれが海にいる魚と同じ量にまで増えるとの予測。
プラスチックは軽くて丈夫で加工がしやすく耐水性もある、とても便利でしかも安価な素材です。
そして、プラスチックの利用は、食品の賞味期限を延ばすなど、社会や環境にいい側面もあります。
ただし、プラスチック製のレジ袋が完全に自然分解されるまでに1,000年以上かかるとの研究もあり、海に入り込むと環境にとても長い間影響を与えることになります。

【様々な問題とその原因】
海で海洋ごみに絡まったりこれを誤って摂取したりすることで、絶滅危惧種を含む700種もの生物が傷つけられたり死んでいますが、このうちの92%が海洋プラスチックごみによるものです。
例えばウミガメが、海に漂うプラスチック製のポリ袋を餌のクラゲと間違えて飲み込んでしまい、腸閉塞などでそのまま死んでしまったり、胃の中にプラスチックの破片がとどまってしまうため、満腹であると勘違いしてしまい、食事を摂らずに餓死してしまうこともあります。
プラスチックを摂取している割合は、ウミガメで52%、海鳥で9割に達していると推測されています。
そして、日本近海には世界平均の27倍のマイクロプラスチックが漂っており、ホットスポットとなっています。
まだ人体や生態系への影響は解明されてはいませんが、日本の沿岸や近海各地で採集されたマイクロプラスチックにも有害物質が含まれており、それらが海の生態系に広く入り込み、食を通じて人体にも取り込まれている可能性があります。

【私たちができること】
このような大きな問題の解決に向けて、私たちにできることは、ポイ捨てをしないことに加え、海洋プラスチックごみの元となるプラスチック、特に「使い捨てプラスチック」の利用自体を減らしていくことです。
さらに企業がプラスチックの使用を減らしていくために、消費者として声を上げていくことが効果的です。
また、ここで大切なのは、私たち消費者自身も多少の負担を受け入れることです。
豊かな海を次の世代に残していくためにも、地球への脅威となりつつある海洋プラスチックごみ問題を解決しなければなりません。
他の誰かが解決してくれるのを待つのではなく、プラスチック製品の日々利用する私たち一人ひとりが、できることからすぐにでも実践していく必要があります。

~「ボトルtoボトル」推進・・・PETボトルリサイクルに関する実証プロジェクトを開始~

コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社とウエルシアホールディングス株式会社は、PETボトルリサイクルに関する実証プロジェクトを開始されておりました。(実施期間:3ヶ月程)
本実証プロジェクトはコカ・コーラボトラーズジャパンとウエルシアホールディングスが、店頭回収したPETボトルを新たなPET原料としてリサイクルする「ボトルtoボトル」のリサイクルモデルを共同で構築することを目的としており、ウエルシアホールディングスがPETボトルの店頭回収と分別、コカ・コーラボトラーズジャパンは分別されたPETボトルの収集から再原料化まで一連のリサイクル工程の設計・監修を担当されます。

ウエルシアホールディングスが展開するドラッグストア「ウエルシア」の栃木県小山市内8店舗の店頭に回収ボックスを設置、回収されたPETボトルはコカ・コーラボトラーズジャパンの「ボトルtoボトル」の取り組みを推進する協力会社の一つである協栄産業株式会社により収集され、再生PET原料を製造する専用工場にて粉砕、洗浄などの工程を経て、PET原料として再原料化されるとのこと。
3ヶ月間の実施期間を経て、回収量・質・コストなどの検証を行い、対象地域・店舗を拡大した本格展開の開始。

コカ・コーラボトラーズジャパンは、コカ・コーラシステムが目指す「容器の2030年ビジョン」において、2025年までにすべてのPETボトル製品へのリサイクルPET樹脂などのサステナブル素材の使用、2030年までに販売した自社製品と同等量のPETボトルの回収、パートナーとの協働による着実な容器回収・リサイクルスキームの構築などに取り組んでおられます。

一方、ウエルシアホールディングスは近年、バイオマス原料を配合したレジ袋の有料化など石油由来プラスチックの使用量削減をはじめとした、ESGへの取り組みを拡大・強化しており、これまで実施していたPETボトルの店頭回収方法を見直し、100%の再資源化を可能とする「ボトルtoボトル」の仕組みづくりを検討しており、実施プロジェクトにはこのような背景があったんですね。

コカ・コーラボトラーズジャパンとウエルシアホールディングスは本実証プロジェクトを進めることで、使用済みPETボトルのリサイクルに貢献し、日本国内のPETボトルの循環利用に寄与されます◎

~セロハン 再び光・・・木材由来、「脱プラ」に的~

段ボール大手のレンゴーは、木材由来素材のセロハンを主原料とするショッピングバッグなどを開発されました。
同社は1930年代からセロハンを生産しており、福井県越前市に工場を持っています。
蓄積してきた加工技術を生かし、他の素材と組み合わせるなどをして実用段階に引き上げました。

※セロハン・・・木材から抽出したパルプを加工してつくる透明なフィルム。
土に埋めると1ヶ月程度で分解され、環境負荷が低い反面、紙と同じく水に弱い。
現在の用途は医薬品の小袋や粘着テープなどに限られており、日本の生産量も1970年代のおよそ3分の1に減った。
レンゴーは自社製品を「セロファン」と呼んでいる。

ショッピングバッグは紙製の表面にセロハンをコーティングして、荷物の重さや雨に対する強度を高めたとのこと。
農業用ネットはつる性植物の栽培などに使われます。
使用後に回収しなくても自然分解するため、作業の手間も減ります。
ショッピングバッグはアパレルメーカー、農業用ネットは農機具メーカーなどに採用を働きかけられます。
かつて包装材として普及していたセロハンは、耐久・耐水性に優れたプラスチックフィルムに需要を奪われていましたが、使い捨てのプラスチック製品による海洋汚染が環境問題に浮上しており、小売・外食業界でレジ袋やストローを紙製に切り替える動きが相次いでいます。
脱プラスチックの広がりを背景に代替品の開発が進み、レンゴーも紙と同じように自然分解するセロハンの特徴に着目し、ショッピングバッグなどの用途開発を進められてきました。
価格は一般的なプラスチックフィルムよりも割高になるものの、環境保護につながる利点を訴えて普及につなげていくそうです。

~リサイクル素材の推進、省資源化・・・持続可能な社会・環境の実現に向けて~

環境問題において、私たち人間が改善すべき問題が山ほどあります。
そんな中、少しずつ持続可能な社会・環境の実現に向けて、様々な取り組みを考慮し、貢献していく構えの会社が増えてきています★

●伊藤園
伊藤園は、野菜飲料の主力ブランド「充実野菜」の200ml紙パックに採用しているリサイクルできるアルミレスECO容器の採用を拡大し、順次販売開始すると発表されました。
この容器は、アルミ層の代わりにバリア性のある環境配慮型フィルムを採用した、長期常温保存可能な紙容器。
一般的なアルミ包材は、アルミと紙の分離に特殊な処理が必要なため、燃えるごみとして処理されますが、同容器はアルミ箔を使用していないため、牛乳パックと同じようにリサイクルが可能なのです!!
今回、アルミレスECO容器が採用されるのは、機能性表示食品「充実野菜 朱衣にんじんミックス」、「ブルーベリーmix」、「ザクロmix」、「ごくごく飲める 毎日1杯の青汁」シリーズ。
パッケージには伊藤園オリジナルエコマークが記載されるとのこと。
伊藤園は、「伊藤園グループ環境方針」に基づき、新たに「伊藤園グループ中長期環境目標」を策定し、リサイクル素材の利用を推進されており、今回のアルミレスECO容器の採用を拡大することで、容器包装の使用量削減をはじめとした省資源化に取り組むことができると考えています。

●良品計画
生活雑貨「無印良品」を展開する良品計画は、飲料の容器をペットボトルからリサイクル率の高いアルミ缶入りの飲料へ切り替えると発表されました。
全国の店舗でアルミ缶入りの飲料の発売を始め、ペットボトル入りは在庫が無くなり次第、販売を終了。
今回、アルミ缶入りへ変更されるのは、500ml入りのお茶類や、350ml入りの炭酸飲料など12種類。
切り替えに伴い、容量や価格の変動となるとのこと。
アルミ缶は自治体の回収ルートが確立しており、廃棄されることが少ないですし、光を遮るので賞味期限が長く、売れ残った商品を捨てる食品ロスの削減も期待できます!!
良品計画は、店内に給水器を設置し、水筒やボトルを持参すれば無料で給水できるサービスも行っています◎
廃棄物を減らし、持続可能な社会を目指す取り組みの一環として行っています。

~サステナウィーク・・・未来へつながるおかいもの~

「あふの環(わ)2030プロジェクト~食と農林水産業のサステナビリティを考える~」では、2020年9月17日~27日の11日間、サステナウィーク「未来につながるおかいもの」を実施されました。
サステナウィークでは、「あふの環プロジェクト」に参画する企業等のサステナブルな取組を発信するとともに、一部の店舗にはサステナブルな商品が並び、サステナブルな消費の「小さな一歩」にはどんな行動があるのか、何を買えば良いかのヒントが見つかる11日間です!!

プロジェクトメンバーを中心に以下の活動を行います。
①食べて使って知って!うちのサステナブル(おかいもの)
Webショップ・小売店舗などで、共通のロゴやイラストなどを掲示し、サステナブルなイチオシ商品やサービスをPRします。
②あっちこっちもサステナブル(おでかけ)
参画企業・団体が日本各地で「サステナビリティ」をテーマにイベントを行います。
③わたしの周りのサステナブル(#ハッシュタグ)
国連総会のハイレベル討論の開催にあわせ、9月22日から23日にかけて、#サステナウィーク #SustainabilityAction等のハッシュタグを添えて、各企業等のサステナブルな取組を発信します。

サステナブルな活動や商品のイメージをご紹介します!!
食と農林水産業のサステナビリティに関する6つの項目について、
●少なくとも1つは考慮し、残りの項目に大きな影響を及ぼさないもの
●その内容について、企業HP等で情報が確認できること
【6つの項目とその例】
☆とめよう温暖化
・化石燃料の使用を減らしている。
・適切に管理された森林由来の木材や紙を使用している。
・家畜の飼育に国産のエサを使用している。(概ね8割以上)
☆まもろういきもの
・農薬や化学肥料を使用しない有機農業を行っている。
・資源を守りつつ漁業を行っている。
・水田の冬期湛水を行っている。
☆まもろう水
・排水量の削減など環境への負荷を低減している。
・地下水等を汚染させないよう適切な管理を行っている。
・生産過程で水を過剰に使用しないよう工夫している。
☆へらそうごみ
・包装を減らしている。
・通常廃棄される食品等を活用している。
・バイオマス由来の廃棄物を有効活用している。
☆まもろう土
・土壌診断を行って化学肥料の投入を最小化している。
・被覆作物を植える等で土壌浸食を防いでいる。
・有害物質で汚染させないようにしている。
☆みんなで支え合おう
・行き場がない農産物等の支援を行っている。
・フードバンクやこども食堂と連携して必要な人に届ける。
・人手が足りない農林漁業者を支えている。

以上、前向きになれる素敵なプロジェクトですね!!
何かできることをしたいけど、何から始めたらいいんだろう・・・
そのような方も分かりやすく参加できるサステナウィーク期間、皆で知識を高めていきたいですね。

~全日本空輸"ANA"機内食容器・・・「脱プラ」へ前進~

全日本空輸"ANA"は、国際線エコノミークラスで使用している機内食用のプラスチック容器を植物由来の素材へ変更することを発表しました。
旅客事業で発生するプラスチック廃棄物の3割を削減できるそうで、機内食容器をプラスチック以外に切り替えるのは、国内航空会社で初めてとのことです。
新採用の容器は、サトウキビの搾りかすを使用した「バガス」を呼ばれる素材。
環境負荷の軽減に向け、ANAが2019年から研究開発を進められています。
機内食の容器は、容易に成形できる必要があり、配送中に蓋が開いたり、加熱で型崩れを起こしたりしないよう、一定の耐熱性や安全性も求められます。
バガス素材は、プラスチックと同レベルでこうした条件を満たします。
プラスチックより安価な為、コスト削減も見込めそうです!!
こうして、空の便でも「脱プラ」へ向けて取り組みをしっかり進められていることが素敵ですね。

~「火力」活用を継続・・・CO2再利用 日米連携~

日米両政府が、火力発電所などで化石燃料から生じる二酸化炭素(CO2)を回収・再利用する「カーボンリサイクル」技術の共同研究を進めることとなりました。

カーボンリサイクルとは、火力発電所などで発生する排ガスからCO2を分離・回収して、再利用する技術。
コンクリートに含ませて硬化させたり、微生物と混合してジェット燃料に転用します。
シェールオイルやガスなど石油産業を抱える米国と連携し、脱炭素化と石油燃料の活用の両立を目指します。
覚書には、カーボンリサイクルをCO2削減と経済成長を両立させる「最も有望な選択肢」と明記されています。

具体的には、両国の研究成果を共有し、関連技術の開発や実証実験を行い、実用化を目指します。
日本ではすでに、広島県内の火力発電設備と併設してカーボンリサイクルの実証実験が進められています。
CO2を安定的に回収する技術はほぼ確立しつつありますが、実用化に向けては費用面で課題が残っているとのこと。

気候変動を背景に、世界的にCO2の排出削減を求める機運は高まっています。
日本は、効率の悪い石炭火力は休廃止しますが、石炭や天然ガスなど化石燃料自体は、エネルギーの供給の安定に重要な資源と位置づけられているそうです。
カーボンリサイクルが実用化すれば、大気中に出すCO2の削減につながります。
米国と連携を深め、国際社会の支持を得たい考えとのことで、各国々がお互いに支え合い、環境汚染を改善していきたいですね。

~「mottECO(もってこ)」・・・メッセージに込められた想い~

お家で余った食材や飲食店で捨てられる食べ物など、まだ食べられるのに捨てられる食品のことを「食品ロス」と呼びます。
食品ロスを減らそうと、環境省が、飲食店で食べ残した料理を持ち帰ってもらう取り組みを普及するために「mottECO(もってこ)」という呼称を発表。
環境省で、利用者とお店の相互理解のもとで、飲食店等における食べ残しの持ち帰りをより身近な文化として広めることを目的として開催した「NEWドギーバックアイデアコンテスト」でのネーミングの部で大賞に輝いた作品なのです!!
この呼び方は、一般からの公募で決まったらしく、「もっとエコ」と「持って帰ろう」というメッセージが込められているとのこと。
海外では、レストランで食べ残した料理を「ドギーバック」という箱に入れて持ち帰る習慣があります。
この習慣を日本でも定着させようということで、「ドギーバック」の名称を「もってこ」に決定したのが現在の動き。
今回作成された「mottECO」のロゴは、食べ残しを持ち帰ると、美味しくて笑顔、無駄が無くて笑顔、自分もエコに貢献できたことに笑顔・・・など、人々が笑顔になることを表現した素敵なデザインとなっています!!
「mottECO」の存在が日本へも広がり、当たり前となることが望ましいですね。

~エコな消費 一歩ずつ・・・売れ残りの服5~7割引き~

ワールドは、売れ残った衣料品や雑貨を5~7割引きで販売する新業態店「アンドブリッジ」を展開すると発表されました。
他社の商品も扱い、アパレル業界で廃棄処分される商品の削減を目指します。
さいたま市内の商業施設に1号店(約1,000平方メートル)を出店し、その後は主婦や会社員の来店を狙い、関西を含む都市部を中心に出店していくとのこと。
在庫製品の評価などを手がけるゴードン・ブラザーズ・ジャパンとの折半出資で、この日設立した会社が事業を手がけるそうです。

ファッションは人により好みが異なり、流行の色やデザインも変化します。
そのためアパレル業界では、売れ行きの見込みが外れて在庫が積みあがるケースが少なくなく、値下げしても売れず、売れ残った商品を廃棄するケースも多く、とても勿体無いですよね。

両社は、「持続可能な社会」への貢献を打ち出すことで、安値で販売してもブランド価値の低下を妨げるとみております。

~2048年、私たちの食卓から魚が消える?!・・・伝えていきたい海の恵み~

私たちの食卓に欠かせない魚。
「2048年には海から食用魚がいなくなる」というショッキングな説が、2006年に発表されたアメリカの科学雑誌「Science」に掲載された論文により発表されました。

今、世界の海ではどのような問題が起こっているのでしょうか?
温暖化による海水温の上昇や海洋汚染、そして海に流れ込むプラスチックなどのごみが世界的に問題となっています。
特に経済の成長やライフスタイルの変化とともに、数多くのプラスチック製品が生産・消費されるようになりました。
生活のあらゆる場面で利用されている便利なものですが、その大半は「使い捨て」され、きちんと処理されず捨てられることで、河川などから最終的に「海」に行きつきます。

そして、プラスチック問題だけではなく、漁業の問題があります。
プラスチックごみに加えて問題となっているのが、漁業における「乱獲」です。
必要以上の水産物を獲ってしまうと、資源は枯渇してしまい、自然が元来持っている再生力も奪ってしまいます。
人類の勝手な都合で、水産物を「獲りすぎる」乱獲は、海の生態系を壊す大きな問題です。
これらの世界的な問題に加えて、日本では急速な「魚離れ」が続いています。
2000年代初めて世界一の魚食国であった日本ですが、急速な魚離れが起きたことで、魚が売れず漁業の縮小に繋がるといった問題が発生しました。
また、漁業で働く人々の高齢化や後継者不足から、数十年先の漁業維持も危ぶまれています。

家庭の食卓にも密接している海の問題。
美味しい魚を食べ続けられるように、私たちができることは何でしょう?
プラスチックごみの問題を解決するためには、「リデュース(Reduce)・リユース(Reuse)・リサイクル(Reycle)」の「3R」を始めることで、海に流れるプラスチックの量を減らすことができるといわれています。
特に日本では、「無駄なレジ袋は断るようにする」、「過剰包装を断る」ことで、プラスチックの生産をリデュース(=減らす)ことが、プラスチックごみの減少に繋がるのです。
乱獲については、消費者として、海の環境に配慮し、持続可能な漁業で獲られたMSC「海のエコラベル」付きの製品を購入することで、持続可能な漁業をサポートできます。
魚離れについては、「旬の魚」を食育の教材として、四季それぞれの気象や寒暖に応じた「おいしいもの」について学ぶことが第一歩となります。
豊かな味覚を形成すると同時に、四季折々の魅力や自然に寄り添った暮らしの素晴らしさを体感することで、魚への興味を促し、日本の「魚食文化」を継承していくのが狙いとのこと。
旬の魚を食べることは、おいしくて健康的なだけではなく、輸送や冷凍保存などに使われるエネルギーの削減にも繋がります。

~みんなで減らそうレジ袋チャレンジ・・・キャンペーンは目標達成~

レジ袋チャレンジとは、レジ袋有料化をきっかけに、プラスチックごみ問題について考えて頂き、日々の買い物でマイバッグを持参して、「レジ袋はいりません」、「レジ袋は結構です」と辞退することが当たり前になる、そういった一人ひとりのライフスタイルの変革を目指す環境省のキャンペーンのこと。

現在では、マイバッグ・エコバッグを持ち歩くことが当たり前のようになってきていますよね。
令和2年11月、「1週間、レジ袋をつかわない人」をWEBにて調査した結果、3割から7割に増加!!
※全国7エリア(北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州)
15~79歳男女を対象としたWEB調査結果では、直近1週間店頭でレジ袋をもらわなかった人は30.4%。
上記結果を踏まえ、本キャンペーンの目標は60%でした。
よって、キャンペーン目標「1週間、レジ袋をつかわない人を6割にすること」は、11月末時点で71.9%と目標を達成することができたとのことです!!

上記の目標を達成できたのは、やはり一人ひとりがマイバッグ・エコバッグを持ち歩こうと意識を持ち、強力し合った結果なんだなぁと改めて感心しました。
今後も地球にやさしい社会を築けるよう、私たち皆で取り組んでいきたいですね!!

~やさしい未来へと繋げよう・・・地球環境のために私たちができること~

現在、地球の環境はかつてないスピードで変化しています。
これが好転しているのなら喜ばしいのですが、残念ながら悪化の一途をたどっています。
環境を改善するためには、私たち一人ひとりが行動しなければなりません。
でも、「環境が悪くなっているのは分かるけど、私たちに何ができるの?」
そう思われる方が多いと思いますが、今日からでもできることが沢山あるのです!!

-家庭でできること-
●誰もいない部屋の電気や付いていないテレビなどの主電源を切る。
●冷暖房の設定温度に気を配る。(冷房:28度、暖房:20度が良いとされている。)
●冷蔵庫に食品を詰め込みすぎない。
●手を洗うとき、歯を磨くとき、水を出しっぱなしにしない。
●お風呂の残り湯は、洗濯や植木の水やり、打ち水などに再使用する。
●リサイクル可能な資源ごみと普通のごみを分別する。

-職場でできること-
●不要になった書類や資料の裏をメモ用紙などに再使用する。
●パソコンを省エネモードにする。
●マイボトルやマイ箸など、「マイ〇〇」を持つ。

-お買い物でできること-
●詰替商品を購入する。
●不要なレジ袋や過剰包装は断る。
●リサイクル商品を購入する。

-お掃除でできること-
●ボロボロになった衣類やタオルを雑巾にして再使用する。
●掃除機を使用する回数を減らし、ほうきを使用する。

など、この他にも今日からできることは沢山あります!!
皆さんも、「これはすぐできるエコかも!!」と思ったことは、行ってみて下さい。
地球の環境悪化は、私たち人間でなければ止められません。
未来の自分たちのために、今日から一緒に行動しましょう!!

~「洋上風力エネルギーの島」・・・デンマーク世界初の建設計画を発表~

デンマーク政府は、2ヶ所の「洋上風力エネルギーの島」の建設を柱とする気候計画を発表しました。
これにより、2050年までの気候中立実現に向けての一歩を踏み出されます。
洋上風力エネルギーの島は、北海に1ヶ所、バルト海のボーンホルム島沖合に1ヶ所建設されるそうです。
デンマークといえば、世界でも類を見ないほど再生可能エネルギーの割合が高い国としても知られています。
2019年は、国内発電量の50%以上を風力と太陽光の再生可能エネルギー発電が占めており、これは同国で過去最高の数値となるそうです。
デンマークは元々、エネルギー源を石油に頼っており、当時のエネルギー自給率はわずか2%。
しかし、1973年の第一次オイルショックを転換点として、エネルギー源の切り替えをはじめ、さまざまな対策を講じられました。
1991年には世界初の洋上風力発電所を建設し、近年では業界の世界的リーダーとして存在感を見せています。
洋上風力エネルギーの島の計画の実行により、デンマーク内の家庭の年間消費量を上回ることから、島に接続されているオランダやポーランドとも協力関係を築き、各国にエネルギーを輸出する予定もあるとか。
政府によると、長期的な目標はエネルギーの島からの電力をグリーン水素に変換し、それをさらに航空機、トラック、船舶、暖房用などの燃料に加工して、温室効果ガスの削減を可能にすることだといいます。
全体として、デンマーク政府の気候変動対策計画では、2030年までに200万トンの温室効果ガスの削減が可能になると期待されています。
デンマークにとって、このパンデミックは「環境保護への投資を後押しする」という政府の決意を高めた良い契機であり、この投資によって、何千もの雇用を生み出す未来も見据えているという。
まさに、このエネルギーの島の建設もその一つであり、同国にとって新たな時代への一歩を踏み出すチャレンジングな取り組みなのです!!
「環境対策」と「経済回復」を同時に叶えることができると素晴らしいですね!!

~世界なるほどエコ活動・・・各国のエコ活動の取り組み~

環境への配慮として、各国が取り組むエコ活動をご紹介します!!

●スウェーデン
環境先進国№1と名高いスウェーデン。グリーン・ポリシー(環境方針)が根強く、4歳から環境教育を始めることを義務とするなど、自然を大切にする独特の国民性が息づいています。
また、エコスマートと呼ばれるスウェーデン発祥の思想があります。
これは私たちが生活をする中で様々な場面において判断する小さなことが環境問題に影響するため、日常の賢い判断がよりよい地球を作ることに繋がっていくという考えとのこと。
エコ活動としては、市民から出たゴミを資源とし、専用施設で焼却したバイオマスエネルギーを暖房や電気に使用していて、実際ストックホルムでは、資源再利用率95%という高水準のレベルを実現しており、2050年には石油依存ゼロの目標を掲げておられます!!

●ドイツ
ドイツはスウェーデンとならんでエコ先進国と称される国であり、1976年に連邦自然保護法を制定し、環境政策を掲げたことでも知られています。
ドイツのエコ活動は、非常に細かく徹底されたゴミ分別でも有名ですが、Pfand(プファンド)と呼ばれる画期的なリサイクル方法を先駆けて生み出しています。
これは水やジュースの入った瓶・缶・ペットボトルなどに特定のマークがつけられ、その対象商品には預かり金として、容器代込の料金が設定されており、飲み終わったボトルを返却すると、その分のお金が手元に戻ってくるというシステム。
返却には店舗や、専用の自動販売機のようなマシーンがいたる場所で利用できるとのことで、現在では、ヨーロッパで広まり各国で普及しているシステムとなっているみたいで、素晴らしいアイデアですね!!

●デンマーク
風力発電量世界一といわれており、デンマーク国内の電気需要の20%を占めていますが、なんと風力発電所の半分は個人が所有しているほど国民も積極的にエコ活動に参加している国なのです!!
政府は風力発電割合を2025年までに50%まで引き上げると明言されているようです。

●スペイン
日照量の多い広大な大地をもつスペインでは、フィードインタリフと呼ばれるエネルギーの固定価格買取制度を導入。
太陽光や風力による発電で生まれたグリーン電力などを法律で定めた方式で買い取る助成制度のこと。
これを利用し、日本の住友商事がビジネスとして、大型太陽光発電所を設置したことも一時話題にあがったそう。

このように、世界各国でも環境問題を改善するべく様々な取り組みをされています。
互いの良いところを取り入れながら、各国々が協力し合い、環境改善へ向けて進めていけると良いですね!!

~㈱ダイセル 酢酸セルロース製品・・・バイオマスプラの認証を取得~

㈱ダイセル様は2020年6月17日、主力製品の1つである酢酸セルロース(セルロースアセテート)製品が、日本バイオプラスチック協会(JBPA)より、バイオマスプラスチック(バイオマスプラ)と生分解性プラスチック(グリーンプラ)として認証を受けたと発表されました。
酢酸セルロースとは、環境保全に配慮された森林から生産された木材やコットンリンター(綿花採取後の産毛状繊維)から得られた「セルロース」と食酢の主成分の「酢酸」から作られる人と環境に優しい素材のこと。
プラスチック材料と同様に加工することが可能で、様々な用途に使用されており、使用後は、水と微生物の働きで自然に還ります。
バイオマスプラは、植物原料などのバイオマスを主成分とする「自然から生まれた」プラスチック製品。
今回認証されたのは、セルロースジアセテートとセルローストリアセテートの原料粉体(フレーク状、顆粒状)、およびこのセルロースジアセテートから製造されるアセテート・トウと真球微粒子「BELLOCEA」。
一方、グリーンプラは、生分解性を持つ「自然に還る」プラスチック製品。
セルロースジアセテートの原料粉体と、これを原料とするアセテート・トウと「BELLOCEA」が登録されました。
今回の認証取得により、各製品へのシンボルマークの使用が可能となりました。
同社は欧米でも同様の認証取得を目指しており、海外認証機関へのデータ提出も行っているそう。
また、世界的な海洋プラスチック問題の解決にもより一層貢献する為、生分解性を向上させた酢酸セルロース製品の開発やそれらの用途展開をされに進めていかれます。
この酢酸セルロースを利用した製品は、プラスチック材料として、様々な加工品に対応します!!
包装容器や繊維、液晶保護用などのフィルム、化粧品などの原料として、すでに広く利用されています。
2020年1月には、従来の生分解性をさらに高めた新製品を開発。
近年の環境配慮型製品への需要の高まりを受け、石油性プラスチックの代替として、広く提案を進めています。
さらに、海洋プラスチックごみの問題がクローズアップされておりますが、一般的なプラスチックは分解に数十年から数百年を要するとされています。
酢酸セルロースを従来のプラスチックの代替として使用することで、分解が数ヶ月から数年と短縮され、海洋プラスチックごみ問題に対する解決策になるとのことで、代替品を使用するということは最大限のエコへの繋がりということなのですね。

~世界のサンゴ礁、2100年までにほぼ全滅の恐れ・・・最大要因は気候変動~

海の中でよく目にする「サンゴ」。
名前や形は知っているものの、実際サンゴって何なんだろう?どんな役割を果たしているのだろう?と疑問に思われる方がほとんどですよね。
「海の熱帯林」「海のオアシス」と呼ばれるサンゴは、なんと動物なのです。
海の生き物50万種のうち、4分の1はサンゴ礁に住んでいると言われています。
サンゴは、海水のCO2濃度調節を行っており、サンゴに住む共生藻(褐虫藻)が光合成を行い水中環境を整えてくれています。
また、木と同様に二酸化炭素を吸収して、酸素を排出するのですが、その量がなんと木の6~16倍!!
地球の温暖化を防ぐのに、一役も二役もかってくれているのです。
そして、人間が住むエリアに対して強い海流や高波を和らげる防波堤として、海岸線を守っています。
上記の通り、サンゴは人間の経済活動を支えている重要なフィールドの一つであるということが分かりますね。
ですが、大切な役割を担っているサンゴについて、ハワイ大学マノア校の研究チームが暗い未来を予告しました。
「地球上のサンゴ礁は、気候変動の影響で2100年までにほぼ全滅してしまうかもしれないーー。」
この発表は、同チームが海洋科学会議で行ったそうで、世界のサンゴ礁のおよそ70~90%は、海水の温暖化や酸性化、海洋汚染が原因で20年以内に消滅すると予測しているとのこと。
サンゴが絶滅危機となることにより、海洋資源の過半数がなくなると予想されています。
一部ではサンゴ礁の再生を目指す取り組みも進められていますが、それでも地球上のサンゴ礁を救うことはできそうにないと判断されました・・・
研究チームは酸性化、海水温度、人口密度、漁船の活動といった要素を考慮して、サンゴ礁の再生プロジェクトに適した場所を特定。
しかし、世界の海洋について調査した結果、「2100年までに、サンゴの生息に適した環境はほとんどなくなる。」という結論にたどり着きました。
サンゴを守るために、今からでも私たちにできることはないのでしょうか。
①赤土の流出を防ぐこと②地球温暖化を食い止める
②に関しては、二酸化炭素の排出を制限するために、夏の冷房使用時28℃・冬の暖房使用時20℃、省エネ家電やLED電球の使用、宅配便は1回で受け取るなどの対策があげられます。
サンゴがなくなると魚が激減します。
マグロ・サンマ・アジ・カツオなど、日本人にとってなじみのある魚がありますよね。
海の生物多様性を保つ生態系の少なくとも4分の1を保護しており、サンゴがなくなれば、魚がいなくなる。
魚がいなければ、人間は魚が食べられなくなり、日本文化の大切なものを失ってしまう可能性があります・・・
サンゴ礁の衰退による経済への影響は大きく、サンゴのある環境で生活をまかなっている方が、実はとても多いこと。
地球の犠牲となってしまっているサンゴを私たち人間がしっかりと守っていかないといけませんね。

~㈱ローソンによる環境配慮への取り組み・・・オリジナルカップ飲料・サンドイッチ・お弁当など~

㈱ローソンは、R2年5月19日より順次、全国のローソン店舗(13,754店:2020年4月末時点「ローソン100」を除く)で、"プレーン"や"ストロベリー"などのオリジナルヨーグルト5品をリニューアル発売致します。
従来は容器にプラスチックカップを使用していましたが、このたび紙カップへ仕様を変更され、商品に貼付しているストローを植物由来のバイオマスプラスチックを使用したストローに一部切り替えられるそうです。
これにより、1本あたり平均約15g、年間約593トンのプラスチック削減が見込めるとのこと。
また、このたびのリニューアルでは、容器やストローを環境に配慮した仕様に変更することに加え、オリジナルヨーグルトシリーズ全品を人工甘味料・香料・着色料を不使用としています。
オリジナルのカップ飲料において、様々な容器包装プラスチック削減に取り組まれたローソン。
●2019年4月~順次、プラスチック製の上蓋を無くす取り組み→年間約321トン削減。
●2020年3月~順次、一部商品のカップへのラベル直接印刷でカップフィルムを無くす取り組み→年間約70トン削減。
●2030年には、2017年度対比で容器包装プラスチック使用量を30%削減することを目標にされ、更に2050年には、オリジナル商品の容器包装プラスチックにおいて環境配慮型素材を100%使用する目標を設定!!
さて、ローソンではオリジナルカップ飲料以外にもプラスチック使用量削減に向け、様々な取り組みを行っています。
●2019年5月~順次、マチカフェ「アイスコーヒー(S)」カップの紙素材変更への取り組み→全店舗導入で年間約542.5トン削減。
●2019年9月~順次、サンドイッチ(三角サンド全品)の包材変更への取り組み→年間約60トン削減。
●2019年11月~順次、紙製容器を使用した弁当発売への取り組み→年間約7割(18g)削減。
●2020年1月~順次、紙製の包材を使用したハンバーガー(チルド調理パン)発売への取り組み→年間約2g削減。
●2020年4月~順次、おにぎり包材の厚みを薄くすることや植物由来の原料を配合したフィルムを使用する等の取り組み→年間約153トン削減。
ローソンはこれからも持続可能な取り組みを推進し、環境に配慮した素材への変更などプラスチック使用量の削減に取り組んでいくとのことです。

~ファミマecoビジョン2050・・・TCFDへの賛同も表明~

㈱ファミリーマートは、持続可能な社会の実現に貢献するため、2030年及び2050年に向けた中長期目標として「ファミマecoビジョン」を策定されました。
「ファミマecoビジョン」では、①温室効果ガス(CO2の排出量)の削減、②プラスチック対策、③食品ロスの削減の3つのテーマに基づき中長期的な数値目標を設定し、全社一丸となって目標達成に向けた取り組みを推進するとのこと。
さらに、気候変動に起因する社会変化へ対応していくため、TFCD「機構関連財務情報開示タスクフォース」の提言に賛同し、今後は、気候変動が事業にもたらすリスクや機会を分析するなど、より一層の情報開示を推進されます。
「ファミマecoビジョン2050」を実現していくための重点施策として、以下の取り組みを推進。
①温室効果ガスの削減:店舗運営に伴うCO2排出量(1店舗当たり)
省エネ型機器の導入により、店舗の電気使用量を抑制し、CO2排出の削減を進めていく。
【数値目標】2030年→40%削減、2050年→100%削減(2013年対比)
●CO2冷媒冷凍機、オール内蔵冷凍機の導入●エネルギー管理システムの導入●LEDの増強 など・・・
仕入から配送、販売、廃棄等サプライチェーン全体の排出量を算出し、削減に向けた取り組みも進めていく。
②プラスチック対策:オリジナル商品の環境配慮型包材・容器の使用割合
容器・包材に植物を原料にしたバイオマスプラスチックや再生PETを配合するなど、環境配慮型素材の使用を進めていく。
【数値目標】2030年→60%、2050年→100%
●弁当、冷し麺容器等へのバイオマス配合●サラダ全品エコ容器化●パスタ・サラダ容器のトップシール化●サンドイッチ包材の薄肉化 など・・・
尚、レジ袋等の用度品を含めた環境配慮型素材割合は2030年までに70%の水準を目指す。
③食品ロスの削減
商品の発注精度の向上や容器包装の改良等によるロングライフ化を進めることで、食品ロスの削減を推進。
【数値目標】2030年→50%削減、2050年→80%削減(2018年対比)
●販売手法の印新-うなぎ弁当やクリスマスケーキなどの季節商品の予約販売強化、レンジアップおでんの販売●製造手法の印新-中食のロングライフ化●店舗設備の増強-冷凍食品の売場拡大●発注精度の向上-廃棄率改善に向けた加盟店支援制度の拡充
尚、発生した食品廃棄物は、食品リサイクルループなどの取り組みにより資源の有効活用に繋げていく。
私たちの身近にあるコンビニエンスストアでも様々な取り組みに挑戦していますね!!

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